機械昆蟲制作のすべて 進化し続けるメカニカルミュータントたち
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空想上や実在する生き物から着想を得た作品を制作している宇田川誉仁氏。彼が手掛ける紙粘土や針金、機械パーツ類、廃材などでつくられた立体は「メカニカルミュータント」と呼ばれ、世界的規模で数多く紹介されている。本書でピックアップするのは「実在の昆虫を本物そっくりでメカっぽい外観に仕上げた作品たち」で、それらの機械昆蟲は、強いインパクトで見る人を惹きつけることだろう。第1章は大型(約20cm)の1点もの作品であるミカドトックリバチ。紙粘土で本体をつくり、盛りつけと削りで成形を進め、細部をつくり込んでいく独自の工程を解説する。第2章は小型(約5cm)のコガネムシ作品群で、原型からの型取り工程後に、塗装や細部の加工に変化をつけて個性的な甲虫に仕上げる様子を解説する。第3章は木材や金属を組み合わせてつくったスチームパンク的なトックリバチの「巣」で、見どころいっぱい。巻頭と第4章には新作から過去の代表作まで、主要な作品を収録。迫力ある機械昆蟲の世界を存分に楽しめる一冊。