イスラエルが生んだ天才ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンの最新アルバム

1月の来日公演でその凄まじいプレイと共にトリオによる最高のジャズを体感したばかりのタイミングで届けられた新作は、
ストリングスをバックにジャズとクラシックの融合に挑んだ渾身の一枚。
本作に参加しているピアノとドラムは共に来日公演のメンバーだった2人。
この新作でもアヴィシャイのベースは素晴らしい。「ArabMedley」でのアルコから、作品の随所で聴かせる見事なバッキング
やソロは曲によって表情が変わるように変幻自在ながら、自己主張し過ぎない所もいい。
楽曲の美しさに感動の「Shlosre」や「Kefel」。
アヴィシャイのソウルフルな歌声が聴ける「KumiVenetseHasadeh」もいい。(TheWalker's加瀬正之)