解答書が学生の間でもすでにコピーで出回っているようなので、
どのように使えばいいのか、やや困るところです。
経済学を専攻するのであれば、この本に載っていることを大体
知っていることが要求されますが、特に必要とされないかぎり、
あえて買う必要も、実は、ないかもしれません。

演習問題にはＡＢＣの３レベルがあるのですが、Ｃレベルを

延々と考えることで理解がすすみます。

本書は大学院におけるミクロ経済学のスタンダード・テキストである。内容は標準的なトピックスに加えて、ゲーム理論(協力ゲームも含めて)、情報の経済学、社会選択理論と遂行理論など、現代ミクロ経済学におけるトピックスをほとんどカバーしている。議論の構成と記述の正確さにかけては、現在出版されている上級テキストの中で本書の右に出るものはない。とりわけ、消費者理論の章は非常に美しい双対性の議論を展開している。また、アペンディクスとして数学の解説をしているが、簡潔かつ明瞭に書かれており、基本的に自己完結した内容になっている。以上のことから、本書は名実ともにミクロ経済学テキストの最高峰として呼ぶにふさわしい本であろう。

私が大学院留学していた時、この本が指定教科書でした。これ１冊で全て間に合うという内容で、やっとバイブル的、ハンドブック的な良書が出たと思いました。 　経済学から医学へと鞍替えした今でも、現実の経済に対して何かしなければと思い、捨てた本書をもう一度購入することにしました。

今では、練習問題の解答・解説集Solutions Manual for "Microeconomic Theory" by Andreu Mas-Colell Michael D. Whinston, and Jerry R. Green: ,がオンラインで入手できるので、更に学習しやすくなりました。

大学院での使用法は、一般均衡や厚生経済学はVarianのMicroeconomic Analysisが教科書で、このMWGは使いませんでしたが、ゲーム理論および不完全競争にはこのMWGを教科書として使用し、足りない分をKrepsのA Course in Microeconomic TheoryやTiroleのGame Theoryで補っていました。どの教科書も、章末の練習問題を解くことがメインになっていました。