コンセプトは評価できるが、内容には誤りが多い
★★☆☆☆
我々の生活は、テクノロジーの集積の上に成り立っていますが、ユーザーは得てしてそのカラクリを知らずに利用しています。また、難しすぎるというイメージが先行しがちで、ややもすれば最初からブラックボックスとして捉えられがちです。
本書は最新の家電製品や乗り物などの仕組みについて、カラーの豊富な図を用い、平明に説明してあります。ですので、普段は機械が苦手な人でもテクノロジーの粋を簡単に理解することができます。理科離れ傾向にある今日では、こうした書籍の発行は評価に値します。
しかしながら、企業から提供された報道資料をそのまま転用しているためか、科学的に誤りのある記述や、誤りとまでは言えないまでも説明不足の部分が多々見られ、内容に問題を感じます。発行前に、しかるべき専門家の助言を求めるべきであったと思われます。