猫の恩返しかも
★★★★★
猫の好かれる人はとことん好かれます。でも猫に頼られる人は少ない。
作者は数少ないその一人で、猫の神様も心得たもので毎度毎度、捨て猫を遣わします。
一番の古株のもんさんは違いますが、まあ、捨て猫の一歩手前という点では大差ない。
表情を作る筋肉が発達していないから、猫は笑わないと言います。でも、カバーの写真を見てると、もんさん、鼻でわらってるんだよね。
もう、立派な化け猫さんですな。
十猫十色
★★★★★
買っているもんさん、ポ子、ぼん、トメ4匹の生い立ち紹介と日常、あと4匹の猫を擬人化した黄表紙(江戸時代の娯楽本)マンガが収録されています。
最初の出会いは販促チラシのマンガ。なんか落書きっぽい絵(ごめんなさい!)で買う気が起きなかったのと所謂うちの猫自慢・紹介的なマンガが好きではなかったのですが、本屋で見るたびに気になって気になって・・・購入しました。
久しぶりに面白い猫マンガに出会えました。
4コマ風の構成とシンプルな絵が良くて、猫のちょっとした行動、猫飼いならやってしまうだろう奇怪な行動が面白おかしく(少し誇張してありますが:作者も言っています)書かれています。それぞれの猫の性格に合ったアテレコも面白いです。美輪○宏さん風だったり、江戸っ子だったり。
飼っていた猫との思い出とお別れのシーンは、お涙頂戴な演出は無く直にホロリと涙が出てきます。
What's Michael.以来の
★★★★★
その昔小林まことさんの「What's Michael」いう猫中心の漫画がありました。あれもよく猫の生態を観察した名作でしたが「くるねこ」は更にその上をいく作品かも!
猫好きしか見ないであろうサイトから人気に火がつき、ここまで話題になるのも納得の面白さです。加えて人間より遥かに寿命の短い猫との関わりが飼い主に及ぼす影響(うれしい事、悲しい事、時には猫から学ぶ事も)の描写も見事。
ちなみに私はもんさんのファン。家の猫も10年選手なんで、いたわってあげなきゃなって改めて思いました。
すて猫、ノラ猫などが無い世の中に。
★★★★★
見かけたら必ず拾う。
なかなかできることではありません。
経済的にも手間的にも個人では限界があります。
猫は室内飼い、不妊・去勢は必須。これが重要です。
さて、紆余曲折あって作者のところに来た猫たちの日々です。
楽しかったですよ。
猫を買っている方なら「あるある」の連発かも。
連続して読み進めると結構疲れを感じる
★★★☆☆
ブログ「くるねこ大和」上に掲載されているマンガを単行本にしたもの。
飼っているネコとのやり取りやネコの反応を楽しむ内容。
登場するネコがかなり多く、
それぞれの名前や特徴と見た目が把握できるまで結構大変。
特に冒頭からいきなりネコが出揃うため、
同じネコの話かと思っていたら違うネコだったり、
違うネコの話かと思ったら子供のときの話だったりと
もともとブログ上のマンガを読んでなかった人からすると
若干のとっつきの悪さを感じる。
基本的に4コママンガのレイアウトだが、
コマの中で動きを表現するというより、
前のコマと次のコマとの異なる部分を読み取って
その間に起きた動きを推測するスタイル。
大きな動きはないものの、それが逆にネコっぽいの雰囲気を出している。
スクロールせずに一気に読める点では本の方が楽だが、
短いエピソードがひたすら続くので、
連続して読み進めると結構疲れを感じる。
もともとブログで少しずつ更新されてきたものなので
本になったとはいえ、一気に読み終えようとせず、
毎日少しずつ読んで楽しむのが良さそうだ。