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ワーグナー:ニーベルングの指環 ハイライツ

価格: ¥1,000
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
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すばらしい推進力のあるワーグナー ★★★★★
全く同意見のみならず同経験のレビューが載ったので書かせてもらうことにした。ただLP18枚の初出のころは
当方貧乏高校生で、同じクラッシック好きの父親をそそのかしてLPを購入したところが違っているが。

すでに父がショルティの「ワルキューレ」を所有していたので、そう何枚も買うわけにいかなかったから
(当時(1970年代前半)の物価を考えると、やはり高かった)ちょうど1000円位でサンプル盤が出たのでそれで我慢した。

歌手もすばらしいし、今やこれだけの人材をそろえるのは不可能だと思うけれど、やはり特筆すべきはベームの指揮であろう。
ジークフリートのラインの旅等で音楽が高揚していく時の推進力のすばらしいこと!ややざらっとしているが
生々しい録音がかえってそれにふさわしい。
ヴァーグナー畢生の超大作は声楽なしでは…。その世界に入る前の「お試し盤」としても有意義 ★★★★★
私事だが、僕が初めて《指環》の音楽に接したのはこのベーム盤の「サンプル盤」であった。
つまり、LP18枚組での発売に際しこの大曲を良く知る人向けに、聴き所を紹介したもので、対訳も解説も一切なしのものだった。貧乏学生だった私はこれに飛びついた。(そういう趣旨なのでLPで本盤より遥かに短いけど「ヴォータンの告別」などは本盤収録部より長く、ブリュンヒルデの最後の歌から入っていた)

つまりよくある「オーケストラのみ」のハイライト盤ではなく、初めから声楽入りで聞けたのである。これは幸運だったと思っている。
さて、本盤は安価にも係わらず、全体のあらすじと対訳(その「訳」は問題外のひどいものだけど)がついている上に、CD故、僕が磨り減るほど聴いたサンプル盤より遥かに収録内容は豊富である。「現代(いま)の人は幸せだな」と、つい思う。
但し、2点。

《指環》は全部を聴いてこそ価値がある。こうしたハイライト盤では《指環》はわからない。愚見では、有名とされているけど、全体の流れの中ではむしろ「空疎」である部分さえ存在する。また、僕にはかけがいのない《指輪》も全ての方に薦められるものではない。イタリア・オペラの楽しみとは根本的に異なる。

第二に、「すり込み現象」があるようで初めて聴きこんだ盤が「ベスト盤」になる傾向があるように思う。
クラシックレコード業界の大不振のおかげで同様な安価のハイライト盤が他にもある。出来れば2つ3つ聞き比べてから、全曲にチャレンジすることをお薦めする。

実際に僕はどれか1つといわれたらベーム盤を採る。
歌手陣の圧倒的な力と、ベームの棒である(トラック1などでこれまでか!と思うほどに「繰り返し」が行われる意味を表現できる指揮者は極めて限られる)ただ、勘違いでなければトラック2は最後まで入るはずなのに…。
(B.ニルソンが87歳で亡くなった。ご冥福を祈りつつ)