免疫はがんに何をしているのか? ~見えてきた免疫のメカニズム~
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(概要)
最近,がんの治療に免疫を利用することが広がりを見せ始めています。実際,免疫を使ってがんを治療すると,初期のがんは言うに及ばず,これまで手の施しようのなかった末期のがんに対しても有効だったという例が多数報告されています。しかし,なぜ免疫ががん治療に有効なのかはあまりよくわかっていません。免疫機能が自己の分子でつくられているがん細胞を攻撃できるのかという問題は,医学界の中でもほとんど議論されることがないのです。免疫療法の有効性が確認された現在も状況は同じです。本書は,免疫の働きを長年研究してきた著者が,この難問にずばっと切り込みます。今までにない免疫とがんの関係を解説した本。ぜひご一読ください。
(こんな方におすすめ)
・がんに対する免疫療法について知りたい方
・免疫の働きを正しく学びたい方
(目次)
序章 がんとは?
第1章 がんは遺伝子の病気
第2章 がん化はどのようにおこるのか
第3章 なぜ免疫の利用が求められるのか
第4章 がんの治療に免疫を利用する
第5章 免疫とはどのようなものか
第6章 免疫における応答
第7章 免疫に役立つT細胞をつくり出す
第8章 がん抗原に反応するT細胞の由来を探る
第9章 T細胞を利用するがんの治療
第10章 課題と展望