名盤だが、このリイシューはダメだ!!
★☆☆☆☆
恐らくリリース元、Black Markの在庫切れでもって、今回Kraze Recordsなる謎のレーベルからのリイシューになったと思われるのだけど・・・表裏紙の印刷がとにかく酷い。このページでの画像からして、何か色合いがおかしいと思いませんか?本当にそれそのものが届きます。何これカラーコピー?Peter Nicolai Arboの絵画を使った美しいアートワークも、本作の見所の一つなのに・・・!!しかも表紙に至ってはペラ紙一枚だし・・・(Black Mark盤は2つ折くらいの体裁にはなってたはず)。
一度は手放していたものの、大好きな一枚なだけに、こうした形での再発は本当に残念です。これから本作に触れようとしている方は、悪い事言わないから中古でもBlack Mark盤を探しましょう。安さに飛びついてはいけない!!
・2010/3/20追記
本日、Black Mark盤をなんとか入手し、音自体も並べて聞き比べてみましたが、この点でも相当な落差があることが分かりました。金物やベースのアタック感まで明確に聞き取れるBlack Mark盤と比べて、こちらで売られてるものは・・・もしかしてCDかレコードから起こしたか?と疑わざるを得ないレベルです。蛇足ながら、Black Mark盤はやはり表紙が2つ折、中に歌詞からクレジットまでしっかり記載されてます。
全スラッシャー必聴!!!
★★★★★
のっけからヨーロピアン調の幻想的なムードに包まれたのも束の間、3曲目からいきなり殺人的なスラッシュビートで突き進みます!中ジャケにはメンバーが3人写っていますが、聴く限りでは間違いなくクォーソンがドラムを叩いているんでしょうね!この人のスラッシュビートは絶品です!ハイハットをこれほど力強く且つスピーディーに刻める人ってあんまりいないんですよね。リリースから20年たった今でも大愛聴盤です♪個人的にはBATHORYの最高傑作☆まだ未聴のスラッシャーの方、オススメですよ♪♪音質がややザラついた感じな所とシンバル系の高音がキツめな所は好みが分かれるかもしれません。ちなみに、上記の感想は、初期のUnder One Flag盤を聴いての感想です。
スペクタクル・ブラック・メタル!!!
★★★★★
大作映画サウンド・トラックのようなイマジネイティブな音像世界。いや、映像の助けなしにリスナーの心象に映像を導き出すという点で、映画音楽をはるかに凌いでいる!
強烈なビート、怒号の歌、甘美な女性コーラス、それに怪しいアルペジオの響きが、いざなってくれるだろう。
戦火に煙る荒涼した風景、戦馬のいななき、堆積してゆく戦死者たち、吹き上がる炎、怨恨、悲哀、そして、栄光へと向かう執念……。
次々と紡がれるイメージの奔流に身をまかせよう。現実が次第に遠のいてゆき、あなたは人類の悲惨な戦いの歴史の目撃者になる。ある時は、戦火のただ中、硝煙にむせ、また、ある時は止むことなき悲哀に鳴咽しながら。
音の力だけで、トリップができる。完全に現世界から遊離して。
―― 破滅をみつめることは、けっして、のどかなまどろみとはいえないが、強烈なカタルシスをもたらしてくれることは間違いない。
―― そう、どんなに抵抗しようとも、歴史のページからページへ流されてゆく、あなたのためのカタルシス。
―― 音の混沌を、シャワーのごとく浴びることにより。
スウエーデン発凶悪メタル
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スウェーデンのブラックメタラー、バソリーの4枚目のアルバム。前作までのアルバムが一般のメタルファンに聴かせたら悪夢にうなされるようなvenomの影響を受けた破滅的なまでのノイジーなサウンドであったのに、本作ではかなりの変化が見てとれる。全体的な印象として曲のテンポか゛少しスローになったかな。でも歌声は相変わらずだし、他のメタルバンドに比べれば十分速いんですけどね。このバソリーというバンドはブラックメタル界のみならずデスメタルやグラインドコアなどにも大きな影響を与えています。ただ残念なことに日本では、しる人ぞ知るマニアックなバンドというポジションのままです。もしあなたが徹底的にハードなサウンドを求めているなら、このアルバムはうってつけです。ぜひ聴いてみてください。