戦いを糧とする、誇り高きヴァイキングたちのサーガ。
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波。永劫に寄せては帰す海の水は、死を洗い命を運ぶ。いくさへむけて、わたしの胸は昂る。
「炎と氷に祝福されて、わたしはこの地にあらわれいでた。」
この聖なる地へ生まれ落ちたことの喜び。父は槌を鍛えるその腕で、わたしを抱き、美しいこの天空と大地と海を、見せてくれた。
「一族の誇りを汚さぬようこころがけよ。たどるべき道を見失い、おもい悩む時には雷にたずねるがよい。真理と勇気について。なぜなら、雷鳴は父祖の御霊の降るきざしなのだから。」
「いさましくあれ! なにごとにも屈するなかれ! 卑怯者になりさがるなかれ! オーディーンの恵みと、祖先の霊は、いつもおまえとともにある。風に向かい、剣をかざすのだ。たとえ、死神がその身をおおいつくそうとも。天駆ける黄金の戦車とヴァルキューレがおまえのもとにつかわされ、ヴァルハラの門がおまえのために開かれるだろう。」
勇壮な楽曲集。クオーソンのラフにしてエモーショナルなギター、それに、力強くも朴訥な歌声がとてつもない高揚感を与えてくれます。