駅そばと旅行
★★★★★
普段の生活でも駅そばをよく食べることが多い。すぐに食べられて栄養もそこそこであり、なによりも格安である。
私事ながら、当方はこの本でも紹介されている我孫子弥生軒の近くに住んでいるので、ひとつ160グラムの巨大カラアゲを愛好している。この巨大カラアゲは有名であり、個人が作成しているインターネットのホームページのいくつかでも、写真入りで、いろいろ紹介されている。
この店のおばさんとお話などしてみるならば、調布とか横浜などから我孫子まで巨大唐揚げを食べに来る人も全然めずらしくないそうだ。
弥生軒ではカラアゲだけの注文もできて、なんと100円であり、それでもおつゆに入れて出してくれる。夜などは近隣の高校生なども群がっている。食べ盛りでお小遣い乏しい連中には神的食品であろう。カラアゲはお持ち帰りも可能なので、個人的には昼時は100円出してカラアゲだけ持ち帰り、自宅でカップウドンなどに入れて食べることが多い。野菜も好きなだけ追加できるから実に健康的であるのだ。
そして、この本をぱらぱらやってみるならば、日本各地には、さまざまな「駅めん」があることに気づかされる。巨大イカ天そば、牛タンそば、ウナギそば、納豆そば、ラジウムそば・・。
この本を読むと、近場なら思わず食べに行きたいと思わされてしまう「駅めん」が多い。いや、そばを食べることを目的とした旅行があってもいいのかもしれない。いや、もしかすると、かなりいい。うんうん、ものすごくいい気がしてきたぞ。
昔バイクでツーリングなどしていた頃は「横浜までコーヒー飲みにいこうか」などと仲間と話しあい、本当に出かけていたものだ。また、別に観光地を回るだけが旅ではないことは、いまどきは常識であろう。
「駅めん」を食べるための旅、というのも楽しいだろうな、などと思わされる1冊であった。