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ご当地「駅そば」劇場―48杯の丼で味わう日本全国駅そば物語 (交通新聞社新書)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 交通新聞社
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哀愁も調味料に駅そば礼賛.美味この上なし ★★★★★
昭和45年ごろ高校生だった僕、国鉄奥羽本線山形駅で太くて小麦粉くさい田舎そばのかけそばに生卵を落としてもらったときの幸福感。
昭和48年ごろ大学生だった僕、奨学金を打ち切られた帰り途、ポケットを探りやっと足りた小銭で食べた
小田急線下北沢駅の箱根そば、汁を飲み干したとき口に残った塩辛さ。
昭和54年ごろ当てのない職業についてから一攫千金を望んで出かけた蒲郡競艇、
オケラになって、キャンセルした指定席券の金で食べたJR名古屋駅のきしめんにたっぷりのった踊る鰹節。
駅そばには、いろいろな思い出が宿る。

本書は、現代の駅そばを、おいしそうなものから網羅した。
そのなかから、いくつか紹介する。
JR奥羽本線弘前駅では贅沢なジュンサイそば。
JR山陽本線姫路駅の牛肉天ぷらそば。
JR石北本線の合鴨・天ぷら.生卵・山菜全部載せそば。
JR土讃線阿波池田駅のサラダ.・ライス・日替わり惣菜・岩豆腐・フルーツ
  付きの祖谷そば定食。
JR奥羽本線村山駅の大盛り生そば。
JR予讃線本山駅のしょうがえ食べる湯だめうどん。
皆、食欲をそそる。

ところで、東京駅から西へ、列車に乗ってホームの店で「お宅は何やさんですか」と聞くと
「そば屋だよ」から「うどん屋です」に変わるのは米原なのである。
名古屋で「きしめん屋」に変わって再び「うどん屋」へ。名古屋の特殊性が際立っておもしろい。