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戦闘機恐るべし―WW2航空機の意外な実態 (光人社NF文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光人社
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第二次大戦、各国空冷戦闘機の発達し ★★★★☆
第二次大戦でその頂上を極めたとされるレシプロ戦闘機の裏面史を描いた航空読本。
格闘戦を気にしない大型戦闘機中心の物語。
同じ名称の日本海軍雷電とP-47サンダーボルトの共に苦しんだ発達過程とその後が対照的に書かれている。
液冷戦闘機中心の第二次大戦中の各国の空冷エンジン戦闘機の茨の道のり。
類書に見ることの少ないエピソードの数々が綴られている。

紙幅の制約に悩む作者を気にせず言わしてもらうと、爆撃機が入っていいならスカイレイダーまでを一括りに描いて欲しかった。

目 次
第1章 雷鳴ついに聞こえず―日本陸軍「雷電」二一型他
第2章 空冷エンジン戦闘機の苦難―独空軍FW190V1/伊空軍P・119他
第3章 ターボ過給機狂想曲―米陸軍YP-37、P-38H他
第4章 双発戦闘機の切実な悩み―伊MC・MC・72/日本陸軍キ‐94‐I他
第5章 セヴァスキー・ファイターズ―米陸軍P-35/伊空軍Re2000他
第6章 とどろき渡る雷鳴―米陸軍P47-C、D、N他
第7章 ジャイアント・ファイターズ―日本海軍一式陸上攻撃機/米陸軍YB-40他
第8章 異機種から転じた戦闘機―ソ空軍Yak-7/独空軍D0217N他
第9章 北国の戦闘機―フィ空軍DXXI他
いつも通りのできですが、気になる間違いも ★★★☆☆
内容は戦闘機の開発、(試作機は別にして)実戦での働き、中には開発にかかわった人間の話など披歴されています。本書で扱われているのは雷電、空冷エンジン戦闘機の抵抗減少の試み、セヴァスキーの戦闘機群、排気タービン装備戦闘機、串型双発戦闘機、P-47戦闘機、他の機種から転用された戦闘機などです。限られたページ数で要領良くまとめられており、テーマも興味深いのですが、ひとつだけ筆者のミスが気になります。それはP-63キングコブラを排気タービン装備によって高高度性能を改善させたというもので、実際にはキングコブラの搭載したアリソンV-1710-93とは従来の1段の機械式過給機に流体駆動式の補助過給機を付けた2段式過給機にして高空性能を改善したエンジンです。良くリサーチされた本なので残念なミスです。