軍用機にみるパラダイムの変遷
★★★★★
『二十世紀で最高の発明』と評される航空機とその周辺の話題を絡めて綴った作品。
軍用機は急速な進歩を遂げ、第一次大戦までの経験、価値観は急速に陳腐化した。
続々登場する画期的な新機種、新機能導入時の採用、用兵担当者たちの葛藤が概観できる。
誤った用兵観が航空機の開発にも大きく影響し、戦略を誤らせた様も活写されている。
最終章、「孤高のリンドバーグ」は初心者向けの航空史からみた、リンドバーグ研究となっている。
目 次
第1章 P-51の高性能の秘密
第2章 航空兵器搭載潜水艦の脅威
第3章 商売上手なカーチス・ホーク
第4章 重戦闘機を知らなかった極東の島国
第5章 なぜ登場しなかったドイツ新型爆撃機
第6章 旧価値観や認識につぶされた新型機
第7章 制式機への長い道のり・戦闘機篇
第8章 制式機への長い道のり・爆撃機篇
第9章 混乱したジェットエンジン事始
第10章 間に合わなかったジェット機たち
第11章 孤高のリンドバーグ