専門家の見解と細かい対応を記載して情報を開示する良書
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外食チェーン店に対して、調査を行った報告が記載され、単純に成分だけで判断してはいません。
消費者に対してどこまで誠実なのかが対応によって明らかにされている為に、信頼できます。
食品問題の中で、近年、クローズアップされてきた「油問題」については、まだ分からないことも多いですが、これだけ消費者に開示している書籍も多くはありません。
健康問題の為には、油問題は不可欠なので、是非一読お勧めします。
ファストフードなど実名入りで、お店で使われている油の問題を指摘
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ケンタッキーやミスタードーナツなどのファストフード店で使われている揚げ油がどんなもので、油の交換はどのように行なっているのかが、実名入りで具体的に書かれています。
また、立ち食いそば店の天ぷらそばやコロッケそば、コンビニで売られているコロッケやフライドチキンなどに使われている揚げ油や、その交換についても書かれています。
さらに、カップラーメンやポテトチップスなどの油の問題点についても商品名入りで書かれています。
こうした本は今までになかったと思います。
このほか、今問題になっているトランス脂肪酸や油が酸化してできる有害な過酸化脂質についも、分かりやすく書かれています。食品添加物に関する本はいろいろありますが、食用油に関する本はほとんどなかったので、参考になります。
なお、亜麻仁油については、「値段が高いのが玉にきずです。たとえば、紅花食品の亜麻仁油は、170gで1350円もします」「とにかく高価なので、気軽に料理に使うというわけにはいかないかもしれません。どちらかというと、健康食品のように、そのまま飲んでいるという人が多いようです」と書かれています。
結局、コピペと自分の持論垂れ流しの本、しかも現実無視
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正直なこと言っちゃえば、この人は「買ってはいけない」以来ずっと似たようことしか書いてないなあ…というのが私の印象。
今回もやっぱり似たり寄ったりです。
今回は食用油ですね。やれエコナとかトランス脂肪酸とかあったから、ネタとしてはいい感じだったんでしょうね。
でも中身見ると結局「買ってはいけない」以来のジャンクフードやら企業生産物の批判に終始しちゃってる。
しかも体にいい油がどういう油かの説明は、これまで伊達友美とかが言ってきたこととほとんど変わらないですしね。
要するに、二番煎じ以外の何物でもない。
「亜麻仁油」推してる辺りまで全く同じだし。
しかもその亜麻仁油が市場でどういう値段で売られてるのか、知ってて書いてるんですかね。
普段生活で安易に使うような値段では売られてないですよ。
要するにこの手の消費者運動系の論客って、実のところ「安価でそこそこの安全」って商品を私たちに買わせるような文章って絶対に書くつもりがないんでしょうね。
高いものを、高いところで買わせる商売のお手伝いをしてるだけにすぎない。
「暮らしの手帖」みたいな精神の消費者啓発本がもっと出てきて欲しいと切に思います。