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サウンド・オブ・ミュージック アメリカ編 (Modern Classic Selection)

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文溪堂
Amazon.co.jpで確認
勉強になった聖書の引用の仕方 ★★★★★
英語に慣れない間のトンチンカンには、何度も笑いこけてしまった。

古い時代の本だが、アメリカの風物に接しての驚きは新鮮だ。

聖書があちこちに引用されているのだが、
こんな風に考えるのかと、キリスト教文化の勉強になった。
多分、修道女を目指していた著者だからこその、聖書の引用なんだろう。

数十人を雇っていた大邸宅のオーストリア貴族から、一文無しの亡命者へ。

借金をしながら、生活を建て直し、ミュージックキャンプの事業などを始める。
(思わずサブプライムローンのことを連想した。これは文化なのだろうか)

オーストリア編でもアメリカ編でも、零下数十度の気温というのが平然と語られる。
あちらのお国の、寒さへの備えが不思議だった。

その地で、自分達で家を建てる。
家事を分担し、馬を駆り、農作業をし、国中をコンサートで巡業する。
すごいエネルギーである。

戦後、オーストリア復興支援活動をするが、
戦争中、オーストリアがどうなっていたのか、わかりにくかったのが残念だ。

どこで調べたらいいのでしょう。
字が大きくて読みやすい。
ゼロからの再出発 ★★★★★
この続編では10人の子供達とアメリカでのゼロからの再出発と成功を勝ち得るまでの家族の奮闘がマリア特有のユーモアを交えて綴られている。フォン・トラップ・ファミリーの前には氷山のような障害も少しずつ溶け去っていく。激動の時代にあって、彼らは常に前向きに考え、行動した。いやむしろ体当たり的に生きざるを得なかったというべきだろうか。しかし稀にみる家族の結束と行動力によって降りかかる難関を次々に切り抜けていくストーリーには興味が尽きない。

家族合唱団を結成して以来、精神的にも、また経済的にも彼らを常に支えたものは彼ら自身のコーラスだった。トラップ家の絆は音楽によって強く結ばれ、彼らの歌が多くの人々の心を惹きつけ、行動に移した。アメリカの入国管理の検閲に引っかかり、難民抑留所に何日も軟禁状態になったり、客の入らない演奏会が続いて興行主に契約を打ち切られたり、波乱に満ちた日々の生活の中でも彼らは果敢に歌い続けた。ここには映画に描かれた美しくロマンティックなエピソードだけではない、彼らの真実の人生が正直に記録されている。

終わりに近い『手紙』の章はそれまで決して弱音を吐かなかったマリアが、常に苦労を共にし励ましてくれた夫、ゲオルク・フォン・トラップ男爵の病に蝕まれていく姿に狼狽し、困惑する。全編の中で唯一彼女の悲痛な心情が吐露され、彼の臨終に際しては女性らしい暖かで細やかな思いやりがひときわ美しい。余談ながら次男ヴェルナーの4人の孫が現在でもザ・フォン・トラップ・チルドレンとしてモダンだが繊細で美しいコーラスを世界中で披露している。曾祖母マリア以来のトラディションが見事に受け継がれているのだ。
前向きな人々 ★★★★★
波乱万丈のトラップ一家の人々に引き込まれて、一気に読んでしまいました。善きキリスト教徒として弱音を吐かず、努力を惜しまないマリアたちの生き方はとてもさわやかで、「私ももうちょっと頑張らにゃ!」と思いました。苦労を苦労と思っていないマリアの楽天家ぶり、前向きさがおもしろいですよ。
事実は小説より奇なり、っていうのはホント ★★★★★
小学生の娘の夏休みの読書にもぴったりです。けっこう厚い本ですが、実話の重みと明るい文体にぐいぐい引き込まれ、ハリーポッターなみにどんどん読めてしまいます。

 ミュージカル映画で、アルプスを越えて行った一家はこの先どうなっちゃったんだろう、と案じていたのですが、アメリカで大成功していたとは。(しかも、さらに家族が3人増えていたのね。)

 実物のトラップ男爵はとってもダンディーだし、マリアの肝っ玉母さんぶりもスゴイ。音楽を通してひとの絆が結ばれ、広がっていくというテーマは「天使にラブ・ソングを」でもぐっと来ましたが、ホントにすてき。

 このところの戦争さわぎでアメリカがキライになっていたのですが、彼らの歌を暖かく迎え入れてくれたアメリカの人たちに「ありがとう」って言いたくなりました。

真実のサウンド・オブ・ミュージック ★★★★★
一巻の激動編に続いて話。アメリカに行ってからの話は苦労も多く、読んでてリアルだな、漫画のようにはいかないよな。と思いました。でも前向きなマリアの様子にとても励まされます。一人の生きる姿勢として素敵な本だと思いました。