ずる賢いキツネをはじめ、アナグマ、フクロウの智恵も借りながらの、生真面目なオオカミの奮闘振りと、クールなゲルランゲとの対比が楽しい。堀内誠一さんの挿絵も、話の面白さを一層引き立てています。初版はもう30年以上も前になりますが、このユーモアはまだまだ現役。ぜひ一度手に取って、このおかしな動物たちのやり取りを覗いてみてください。