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戦争と沖縄 (岩波ジュニア新書)

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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日本本土(ヤマト)に住む人ほど、知らなければならない長い歴史 ★★★★☆
中学生になった息子に、沖縄(琉球)の歴史や、沖縄と日本本土(ヤマト)との関係の歴史について知って欲しいと思って購入しました。息子に読ませる前に自分で通読しましたが、沖縄戦を中心に置きながらも、12世紀に遡る古琉球の時代から現代にいたるまでの沖縄の長い歴史が概説されており、沖縄の「今」がなぜこのような状況にあるのか、そして沖縄の「今」が、本当にはどんな意味を持っているのか、沖縄と日本本土(ヤマト)との間の複雑に絡み合った歴史の全体像を俯瞰するには、非常に良い本であると感じました。

特に、沖縄(琉球)と日本本土(ヤマト)との関係が現在のように複雑化したのが、第二次世界大戦末期の沖縄戦と、それに続く米軍の占領以降のことだとお考えの方には、是非一読をお勧めします。沖縄(琉球)と日本本土(ヤマト)との関係は、それ以前の長い歴史の積み重ねの中で既に複雑に絡み合っていたのであり、沖縄戦とその後の米軍による占領も、現在に至るまでの“原因”と言うよりは、むしろ、江戸時代以前に遡る歴史の“結果”として理解できるようになるでしょう。

初版が1980年の本ですので、細かな部分では最近の研究成果が反映されていない部分もあります。琉球王国の歴史や沖縄の戦中・戦後史についても、既にある程度詳しい知識を持っている人には物足りなく感じることもあるでしょう。しかしそのような点を差し引いたとしても、“沖縄”について考える際の“入門書”としては非常に優れた一冊だと思いますし、まずこのような本で全体像を捉え、そこからご自分の興味・関心に従って、より詳しい研究や勉強を進めて行くことをお勧めしたいと思います。
「ジュニア新書」の中の一冊で、元々は中学生・高校生向けに書かれたものですが、中高校生に限らず、より多くの人に(特に沖縄出身以外の大人の方に)、一度は読んでおいていただきたい本です。

ただし、特に近現代の歴史の部分になると、時間軸を細かく前後する記述が増え、やや分かりにくくなる部分があります。その分、星一つ、減点です。
偏った思想だが ★★☆☆☆
著者氏のことは、実際、亡くなった日の連絡を真っ先にも、受け取った者であるが、氏の思想は(今の沖縄の新聞を読んでもわかるが)かなり傾いていて、この書の内容も、随分偏向している。
ただ、他の、沖縄戦の書を参照するなら、内容は無ではない。
左翼思想にとらわれず、史実(これもこの書では曲げられているが)を真摯に求めるものにとっては、参照できる内容である。
この書は非常に読みやすく、平和教育にも使われているが、ある程度は史実と違うということを認識してもらわないと、混乱する。
ある教師団体では、この本万歳なのだろうが。注意して欲しい。
中高生に読んで欲しい ★★★★☆
戦後60年を過ぎたが、未だに沖縄には日本の75%の米軍基地が集中している。昨年8月に起きた米軍ヘリの墜落事故、辺野古における新基地建設闘争、未だに沖縄の人々は危険と隣り合わせの生活を余儀なくされている。

そのような状況を今も背負う沖縄が、どうしてそうなったのかをこの本はわかりやすく語っている。ジュニア新書で特に中高生にターゲットを絞って書いてあるので、文章も平易で読みやすい。導入の部分でひめゆり学徒隊の様子を紹介しているのも、中高生の関心を引き起こすのに良いと思う。戦中、戦後の沖縄の苦難に挟まれるように、琉球王朝から近代までの沖縄の歴史が簡潔に記してある。戦争という沖縄の負の部分を正面から受け止めることも必要だが、それらの歴史はそれまでに培われてきた沖縄の豊かな文化に触れる一助となるだろう。

感動して ★★★★★
学校の宿題で必要なので買いましたが 読んでみるうちにこの作者の、他の本も読みたくなりました