企業だけでなく個人も戦略的に生きなければ大変なことになる
★★★★☆
企業(だけでなく国家も)も個人も、戦略をたてて競争優位に
たたなければ生き残れない(成功できない)、という本です。
前著「超速仕事術」と同じく、コンパクトな文庫に、無駄を省いて
キーポイント、エッセンスつめこんだ、使える文庫です。
戦略論、戦術論から始まって、ポーターやハメルら有名な競争戦略論を
ベースに、組織にとって死活を制する戦略の重要性を平易に解説。
さらに、戦略を考える上での定石フレームワーク、ツールをも平易に紹介。
9つのツールをうまくまとめています。
企業にとっては、勝ちパターンが見えないカオスの世界。
個人にとっては、企業も年功序列も組織も雇用の保証も崩壊し、
企業、個人ともに、一寸先は闇という、困難な時代の中。
その中で生き残っていくためには、下を向いて歩いていては
壁にぶつかってしまいます。前を向いて歩き、途中立ち止まって戦略を
ねり、再検討し、歩きながらも調整・見直しを重ねていくことが重要な、
変化に富んだ世界。ここを生き抜くのは、自分も変化していなかければ
いけない、ということの重要性を説きます。
ワンコインで、「たとえ昼食を削ってでも」読む価値のある、戦略概論です。
(とはいえ、これはたとえです。昼食は健康のためにとりましょう)