格別、心理学的でもないし、実用的でもないし
★★☆☆☆
単行本発刊時に、なんか魅力的?な「ひとたらし」「ブラック」とか
の言葉が入ったタイトルは、とっても気になっていました。
そこで、文庫本になった本書を読んで見ました。本来は、先に「心理学」を
読んでから、この「謝罪学」を読むべきなのかもしれませんが、まあ、
結果的には、どっちを読んでもあんまり大差はなかったかな、と思っています。
暇つぶしには適度な内容と量で、よろしいかもしれませんね。
ビジネスマンを長年やっていけば、っていうか、社会生活をそれなりに
暮らしていけば、本書に書かれている2−3ページのエッセイ?くらいの
人間関係のコツは気づくのではないでしょうか?
そんな人間関係の場面場面に、欧米の心理学者の理論や実験を持ち出して、
「こういうのを、●●というので、こういう場面では、こうするのがいい」と
後付でいわれても困るなあ、というお話が多い。
文章は軽妙で、各章もとっても短いので、気晴らしに読むにはいいけれども
何かにすがろう、と思って意気込んで読むと肩透かしをくらった感はあります。
まあ、人間観察本の一種と思って気軽に。
実際の組織、ビジネスシーンでは、まあ、中には使えるものもありますが、
著者の助言ができない事情のほうが多いのではないでしょうか?
笑止千万
★☆☆☆☆
悪ノリだけで書き上げたような印象。人たらしという言葉の意味を巧妙に摩り替えて薄っぺらい騙し方や非常識ともいえる媚へつらい方等々、働いている人間をナメているのかと思うような内容が盛り沢山。血の通った生身の人間相手には全く通用しないと強く感じる。ある意味ファンタジー。恋愛経験のない人が恋愛指南書を書いたみたい。こうなると著者が自分の儲け(売れてナンボ)のためだけに目を惹くタイトルで読者を騙そうとしているのかと勘繰りたくなるような悲惨な内容である。新社会人や向上心のあるサラリーマンなど前途ある人が溺れる者は藁をも掴む感覚で本書を掴まないことを祈るばかりである。
「謝罪」に囚われなければ...
★★★☆☆
第2弾はストレスフルな人間関係の中での、困った状況や良好な関係を作るための心理テクニックを解説している。
「謝罪術」となっているが「ごめんなさい」の仕方を説明している本ではないので、本当に謝罪しなければならない人には不向き。
どちらかというと未然に対処し、できるだけストレスを減らす方法を文献で裏づけしながら論説。
だから「謝罪」に囚われなければ、比較的ありがたいアドバイスが多い。私の場合1作目の後に読んだので期待感が薄かったためか、意外に楽しく読めた。
使えるのは7割ぐらい・・・でも楽しく読めます
★★★★☆
「謝罪はがん首をいくつもそろえる」「”決まりですので”を繰り返す」「悪い報告は、午後2時にするべき」など、62個の面白そうな見出しについて、2,3ページずつ解説してあります。パターンとしては、身近な例を出し、自説を展開し、心理学の英語論文で自説を補強、という流れです。
重要なメールを出すのを忘れていても、「サーバの調子が悪い」という言い訳が効果的だとか、かなり高田純次入っているんですが、最後に「カリフォルニア州立大学の○×教授によると・・・」と来ると、アカデミックな根拠ありかな、と思ってみたり。このギャップ提示が、内藤先生の戦術でもあるんでしょうね。
実際に使えるのは、私の場合7割ぐらいでしょうか。でも読みながら笑っちゃったり、楽しく読めました。
役に立ちそうな部分だけ
★★★★☆
大変読みやすいですし、説得力もあります。が、読み終わってものすごく心に残るものがあるかというと微妙です。
目次をざっと見て有益そうなページを読んで活用する。それくらいの手軽さで読むような本だと思います。