ゆっくりと飾らずに語られる、うれしい春の目覚め
★★★★★
わびしく寒々とした雪野原。穴の中で眠っていた「のねずみ」も「くま」も「ちっちゃなかたつむり」も、やがて「みんな はなをくんくん」させて、穴からでて「かけてく」「みんな かけてく」……。
動物たちの眠そうな顔が、だんだんうれしそうに変わり、みんながいっせいに同じ方向へかけだす場面には、子どもだけでなく、大人も胸が熱くなります。自然ってすばらしい、春ってうれしい。最後の小さな黄色が、みんなよみがえるんだ、くりかえすんだ、という、とても大切なことをシンプルに思いださせてくれます。永遠の名作の一冊。
春を感じる絵本です
★★★★★
2月3月にお楽しみください
表紙からでも裏からでも
楽しめる絵本です
春の喜びの匂い。
★★★★☆
美しい黄色い表紙。
寒い冬。
真っ白に雪で覆われた山の中で眠る動物たち。
くまは丸まってねむり。
かたつむりは木の割れ目でねむり。
りすも、やまねずみも、ねむり。
そして、みんな目をさまし。
鼻をくんくん、鼻をくんくん。
そしてみんな駆けていく。
みんなみんな駆けていきます。
みんなが駆けていった先にあったものは、、、、。
長く、寒い冬。
モノクロトーンで進んでいく物語。
そこで冬眠する動物たちが、長い冬を越えて感じた春の喜びの大きさを、最後のページの「小さな色」が示してくれます。
みんな、うっふっふっ、わらう、わらう、おどりだす。
★★★★★
アメリカ児童文学の黄金時代を築いた一人、ルース女史のテキストを
詩人の木島さんが翻訳すると、こんなにも素敵な日本語に。
外国版’のはらうた’という感じでしょうか。
みんなが心から春を待ちわびて、それを喜んでいるのが画面から溢れ出してきます。
それより何より、私はマーク・シーモントさんのイラストレーションが大好きなのです。
(残念ながら、子どもはカタツムリの大群は苦手みたいですが…。)
マーク・シーモントさん画「ぼくのライトとたんぽぽ」
「めいたんていネート」シリーズもおすすめです。
初春に絶対読みたい絵本
★★★★★
この絵本はとてもシンプルに春の幸せを感じられる絵本でした。
春も夏も秋も冬もそれぞれの季節にそれぞれの良さがあると思いますが、特に、春が近づいてくると、何となくわくわくします(自分の生まれ月のせいかしら)。それは動物にも共通しているようで、最後に春の兆しが見えたら、踊り出したくなるくらい嬉しい。まさに原書のThe Happy Dayなんだなあと思いました。
春の匂い、春の音が聞こえてくるようなやさしい絵本で、大好きな絵本の1つです