この映画は男の友情の映画。大人になっても友情関係は生まれるんだと思います。
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昨年、大ヒットした映画『相棒-劇場版-』のスピンオフで3月28日に公開された映画『相棒シリーズ鑑識・米沢守の事件簿』(監督:長谷部安春、主演:六角精児)のオフィシャルガイドブックである。
本作は『相棒 -劇場版-』から派生した物語をもとに、ハセベ・バクシンオー氏(今回監督された長谷部安春氏の御子息)がプロットした小説『鑑識・米沢守の事件簿〜幻の女房〜』を映画化したものである。
今回は、新パートナーとして元妻の死亡を知り、米沢とともに事件解決に奔走する所轄署刑事・相原誠役の萩原聖人氏、現在、音信不通となっている米沢の元妻・米沢知子と相原刑事の元妻・真鍋知子の一人二役を演じる紺野まひる氏、知子の勤務先である青少年防犯協会の彼女の上司・天野達之役の市川染五郎氏、知子と同じ経理課に勤めておしゃべりで米沢と相原の捜査をかき回す彼女の先輩・高橋早苗役の片桐はいり氏、かつて警察のエリートキャリアだったがセクハラが原因で退職させられた経歴を持ち、若い女が好きで金満趣味である青少年防犯協会理事長・設楽光治朗役の伊武雅刀氏といったゲストたちのインタビューや杉下右京役の水谷豊氏以下おなじみのレギュラー陣(原作が昨年発表されたものであるから退職した亀山薫役の寺脇康文氏も登場している。)のインタビューも満載である。
他にも六角精児氏と同じ劇団仲間であった川原和久氏(伊丹刑事役)、大谷亮介氏(三浦刑事役)、山中崇史氏(芹沢刑事役)、山西惇氏(角田課長役)の4人それぞれと六角氏の対談は興味深い。
次回はドラマでもよいので是非とも伊丹、三浦、芹沢のトリオ・ザ・捜一が活躍するスピンオフを見てみたい。
映画 『 鑑識・米沢守の事件簿』により深くはまれる一冊
★★★★★
なかなか読み応えのあるオフィシャルガイドブックでした。出演者の方々のインタ
ビューの人数・量ともになかなか多く、撮影現場の様子を描いたレポートも撮影中の
小話や裏話を知ることができなかなか面白かったです。(ただのすき焼きじゃなくて
さくら鍋だったんだ・・・)
あと、個人的にとても嬉しかったのが、映画本編に登場した米沢さんのマンションの
間取りとあのガラクタ部屋の詳細が記されていたことでした。いずれも、「ああ、こ
ういう風になっていたんだ」と感心する部分が多く、特にあのガラクタ部屋の詳細に
ついて知れただけでも、個人的には買ってよかったなと思えました。
本作は、映画 『 鑑識・米沢守の事件簿』の本編を楽しめた方なら購入しても損はない
オフィシャルガイドブックではないかと思います。