インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

コンセント (幻冬舎文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
Amazon.co.jpで確認
   著者はインターネット上で6万人の読者を持つコラムニストだ(2000年現在)。その独自の視点と圧倒的な文章に魅了された読者も多いことだろう。初小説となるこの作品もまた、彼女の深遠な世界を描き出したものである。

   金融雑誌の編集ライター、朝倉ユキ。彼女の兄が死んだ。2か月前から行方不明だった兄は、引きこもり、衰弱死して行ったのだ。見つかったのは無惨にも腐敗した死体。部屋に残された、コンセントに繋がれた掃除機だけが死とは裏腹な印象を残していた。兄の死とコンセント、この2つの事象が、ユキを生の追求へと駆り立てる。

   死んだはずの兄の姿はたびたび彼女の前に現われる。幻覚なのか現実なのか。兄は何を言わんとしているのか。その答えを見つけるべく、過去に関係のあった大学教授、国貞にカウンセリングを求めるが、心理学という学問が出す答えに疑問を抱き、オカルト的ともいえる観点にリアリティーを見いだしていく。それは、彼女の狂気を意味するのだろうか。そして、ユキがたどり着いた答えとは…。

   人の死に直面した時、どのように自己の生の中に解決を求めるのか。心理学を学びその方面にも造詣の深い著者が、人々の生と死を深く見つめそれを官能的に昇華させていく。ある意味、現在の心理学に疑問を投げかけ、生と死の境界を非現実的な観点から現実へとみごとなまでに取り込んだこの作品は、「狂気」に新たな理解を吹き込み、その可能性を指し示した、未来へのメッセージとも言えよう。(江口朝美)

何がよいのかわかりませんでした。 ★☆☆☆☆
「コンセント」「アンテナ」「モザイク」を一気に読んでみました。

率直に言って、何が面白いのかわかりません。

物語の中で、様々な伏線らしきものが出てくるので、この後どうなってしまうのだろうとかなり期待して読みました。
これはもしかしたら、私の大好きな宮部みゆきさんの作品を越えてしまうくらいとんでもないことになるのではないかとハラハラドキドキしながら読みました。

しかし、登場した伏線のようなものは解決されることなくそのまま終了。

2作目になれば、それらの謎が解明されるのかと思いきや、2作目も同じような感じで終了。

ああ、なるほど。
3部作と謳われているので、3つ目の作品を読めば全てが解決するのだろうと期待を込めて読んだ3作目も、これまでの作品と同じく、大風呂敷を広げるだけ広げて終了。

消化できない謎だけが残ります。

推理小説が好きな私だからこのような消化不良を起こしたのでしょうか。
はたまた、これは私の知らないジャンルの別の小説なのでしょうか。

張った伏線は、解決してから終わらせてほしかったです。

エッセイの方がとても面白い方の作品であっただけに、無念です。
おもしろいけど・・・ ★★☆☆☆
中盤までは中々面白くスピード感も有り読ませてくれるけど、終盤は陳腐な精神世界論で枚数を重ねて、ラストは醜悪。
「最も上質で面白かった」との帯が空しく感じた。
壮絶。 ★★☆☆☆
酒浸りで暴力的な父親、心を病んだ兄と関わって育ち、その兄を亡くした後、自らもまた現実と幻覚の区別がつかなくなっていく主人公。その彼女がゼミ生だった時に関係を持った指導教授の心理学者、家庭を持ちながらかつての同級生である主人公と寝る精神科医。ああ、本当にげっそり。彼女にとって、どこに救いがあるのだろう。いや、彼女には救いなどなくていいのかもしれない。彼女はとりあえず現実に戻ってきた。この物語の中には正常な世界はどこにもない。あまりにも壮絶で醜悪。読むのが辛かった。
身体の底に繋がる ★★★★★
田口ランディは屋久島やベトナムの紀行文・エッセイを中心に読んできたが、実は、この「コンセント」シリーズが彼女をメジャーにしたのだと最近聞き、初めて、手にした。

私はあまり小説が好きではない。
「事実は小説より奇なり」が信条で、太宰治や「ワイルドスワン」「沈まぬ太陽」のような、事実がかなり大きな部分を占めるものしか、パワーを感じないのだ。

そんな私が、この「コンセント」にはパワーを感じた。彼女の私小説的な部分がベースになっているからかもしれないが、まさに「繋がった」感じがした。
男性作家の手により、どこか女性には空々しい感じで描かれる事の多いセックスシーンも、彼女の本の中で、女性の説明の付かない衝動的本能として、ためらい無く等身大で描かれている。
また、人間の精神やその変容が、コンピューターのOSやディスクやアプリケーションに喩えられ、説明解説されているのも今日的だろう。
普段PCに接している人ほど、PC用語に喩えられた彼女の小説は身近なのではなかろうか。
また、金融に対しての、主人公の感覚も、非常に金融が生き物のように感じられ、興味深かった。

そういったディティールの面白さもあるが、やはり、何より、小説全体が中だるみ無く面白いものだった事が第一。3部作を読みきるのが楽しみになってきた。
死との向き合い方 ★★★☆☆
過去、恐らく最も多く主題として取り上げられてきたであろう「死」について、コンセントや精神分析というような近代的なテクノロジーと原始的なシャーマニズムの両方から、アプローチする新しい、現代の物語。
シャーマニズム的にトランスし、テクノロジー的にホストにアクセスする。こういう死観?は手塚治虫の火の鳥やブッダを連想させ、特に新しいものではないだろうが、表現がより現代的な分、共感しやすいかも。
私は兄の死の意味を探る過程で自分自身と出会っていく主人公の場面、場面に共感できました。