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ふたりのイーダ (講談社青い鳥文庫 6-6)

価格: ¥609
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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30年以上前に読み、その頃から子供に読ませたいと思いました。 ★★★★★
そして、小6の子供に読ませて、広島に行ってきました。
子供も夢中になって読みました。帯に「古典文学」と書かれていて、少々複雑でしたが、現代の子供が読んでも正しく主旨は伝わっています。ぜひ、今の子に読んでもらいたいです。
この本の素晴らしい所は、原爆、戦争批判に留まっていないところです。
ミステリー、ファンタジーとしても素晴らしいのです。子供心に「歩いて喋る椅子」が動き始め、直樹たちのマンガを描いた覚えがあります。(小学生の落書きでしたが、創造力をかき立てるパワーがある作品なんでしょうかね)
子供にわかりやすく、まとまっていて、希望のあるオチ?があり…将来子供に読ませたくなります。
歩く椅子が探し続ける少女「イーダ」とは一体誰なのか? すべてが明らかになったとき ★★★★★
 ある暑い夏の日、直樹は母に連れられ実家へと里帰りする。翌朝、探検に出かけた直樹は、林から続くお堀ばたの道で、不思議な椅子に出会う。「イナイ、イナイ。ドコニモ、イナイ。」そう呟きながら、椅子は誰かを探し続けていた…。吸い寄せられるように椅子の後を付ける直樹。たどり着いた所は、人気のない、不思議な一軒家だった。

 椅子が探しているのは、ある夏の日に家を出たまま戻らない、“イーダちゃん”という少女だった。直樹の連れてきた妹をイーダと勘違いした椅子は、「イーダが帰ってきた」と喜ぶ。
 しかし、荒れ果てたその家に住んでいた少女は、もっと、ずっと前に家を出たはずなのだ。ほこりだらけの壁に掛けられたカレンダーには、数字の6の文字があった。

 そんな時、直樹は、ふとしたきっかけで年の離れたお姉さん“律子”と知り合いになる。相談相手が出来た直樹は、さっそく律子に、あの不思議な家のことを話した。律子が内心とても驚いたことに、直樹は気づかなかった。
 直樹の案内で不思議な家を訪れる律子。そうして数字の6の意味は分かった。散らばっていた謎がひとつ又ひとつと結び付いて、やがて一本に繋がっていく…。

 あの夏の日、家を出た少女“イーダ”はもう戻ってこないのではないか? このことを椅子に告げるべきなのだろうか? 直樹は迷った末、事実を告げることを選ぶ。これですべてが終わった、と直樹は思った。しかしそうではなかったのである。

 直樹のもとに届いた意外な人物からの手紙。すべての謎が明らかになったとき…。戦争の悲劇を「今」に語り継ぐ、児童文学史上に残る傑作である。
幻想作品と平和文学の調律 ★★★★★
小さい子供の頃読んだ時は、深い意味がわからず、
ただ不気味な印象しかなかった気がします。
幾分年をとり(笑)、原爆の意味を知ってから再読し、
歩いて喋る椅子という幻想世界の主題と、原爆という
科学技術の産物との取り合わせ、そして児童文学
と侮れぬ展開とオチに非常な衝撃を受けたものです。
直接的な描写はないけれど、平和へのメッセージを
これほど強烈に与えてくれた本は他にありません。
思い出の本です ★★★★★
私が小学3年生の時に、父が買ってきてくれた本です。
広島の原爆が物語の背景にあり、直接的に原爆の被害が表現されているわけではありませんが、誰かを探して歩き回るイスと兄と幼い妹の出会いを通して原爆の悲劇を伝える作品です。
読み終えると温かい涙が溢れてきて、私にとってとても大切な本です。
今でも私の手元にあります。息子が大きくなったら読んでもらいたいです。

反戦のメッセージが伝わってくる童話です。 ★★★★★
小学生向けの童話として子供の時読みましたが、大人の方が読んでも面白いと思います。原爆で突然愛する家族を失った人達のその後が、不思議な椅子という奇妙な存在を通して徐々に明らかになっていきます。戦争の生々しい描写があるわけではありませんが、当時の“受けいれられないほどの悲しみ”が伝わってきます。被爆国として原爆の被害を無駄にしないためにも、多くの人が読んで行くべき本だと思います。原爆は、対外国としては、いろいろデリケートな問題もありますが、翻訳版もお手頃な価格で出ているので、そういうことに興味のある外国の方へのプレゼントにも良いかもしれません。
ジャスミンのどーんと行ってみよ ★★★★★
 読んだのは小学校の頃。初年が出会った廃屋にある話す椅子、椅子が待っていたと主張する少年の妹、謎を明かそうとする少年に協力する女性…。
 少年に、戦争体験はなく、そのことが他の戦争の悲惨さをつづった物語とは違う。
 でも、ラストまで読んだとき、この物語の訴える、戦争の悲惨さ、被害者が背負っていかなければならない苦しみを感じさせられます。
あ!読み聞かせのお店 ★★★★★
お母さんの田舎で出会った不思議な椅子。この椅子が持っていた悲しい出来事とは・・・戦争の悲しさについてじ優しく教えてくれる本です。
ほんだな ★★★★★
小学生のときに読んで以来、一度も手にしていないのですが、ずっと忘れることのできない一冊です。
さく書店 ★★★★★
ぜひ、大人にも読んでもらいたい1冊。戦争に関する話です。この本以外にも、登場人物・
ゆうこと直樹が出る本が出ていて…、どれも考えさせられるものばかりです。
ハニバニ書庫 ★★★☆☆
親元を離れた夏休み、廃屋、持ち主を探して歩く、しゃべる椅子…。オチはまじめなのだが、やはり不気味で怖楽しい。
SPUTNIK★BOOKS ★★★★★
ただの児童文学というカテゴリーに納めてはおけない本です。はっきりとした『反戦』の言葉は出てきませんが、やみくもに『平和』『戦争反対』と書き立てているものよりずっと心に響きます。『戦争』というと、大きな意味でとらえられがちですが、大切な人やものを失って悲しむのはひとりひとりです。ここにはそれが描かれているのです。
まじょこ堂 ★★★★★
このさくひんの「いす」のきもち、かんがえてみてください。
ずっとずっとまっていてもかえってこない、イーダをまちつづける「いす」のきもちを。
しってください。
げんばくがげいいんでいまなお、ひとがくるしんでいることを。
※ほんには小学上級からとかいてあります。
遊子堂 ★★★☆☆
まだ言葉もたどたどしい幼いゆうこと、その兄直樹。夏に母の実家に遊びに来たが、不思議な椅子を目撃して…原爆を扱った童話。司修の挿絵が美しい。
・・昼寝小屋・・ ★★★★★
イナイ、イナイ、、、と独り言をつぶやきながら歩く椅子。直樹が出会った椅子の謎を解くと・・・
極楽の余風 ★★★★★
『ふたりのイーダ』は「直樹とゆう子」の物語の最初に位置する作品である。様々な問題を考えるこの「直樹とゆう子の物語」の最初は原爆を扱っている。作中で松谷みよ子氏は「いい」とか「悪い」とか「やめよう」という事を述べない。事実を直樹の目を通して述べるのみである。直樹は過去探しをするが、現在に位置する直樹の場所でさえ、今の我々から見れば過去になっている。小学校中学年向きという設定がなされているが、まずは親の方から読んでいただきたいと思う。そして、なにも言わずに「読んでごらん」とお子さんに渡してもらえるのが理想ではないかと思うのである。