視野の広い博学本
★★★★☆
七不思議として、ピラミッド、オリュンピアのゼウス像、マウソロスの霊廟、バビロンの空中庭園、ヘリオスの巨像、ファロスの灯台、アルテミス神殿が選ばれて、それぞれ詳しい図解が載っています。想像される工法、建造物の意味と歴史、関連するエピソード、世界の類似する建造物など、なかなか盛りだくさんです。この値段でこの内容はなかなかお買い得だと思います。
「風変わりな巨大建造物」というページでは、ピサの斜塔を中心に、キャティヨ・パゴダ、ゲートウェイアーチなど初めて知るものもあって、豆知識本としても役立ちます。古代建造物だけでなく、現代建築も積極的に載せており、この本の視野の広さを感じさせます。スペースシャトルや果てはナイアガラの滝まで紹介されています。
日本に関連したものとしては、仁徳天皇陵、姫路城、新幹線、関西国際空港が載っています。歴史とか博物学とかと意識しなくても、とにかく読んでいて楽しくなる本です。