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線維筋痛症がわかる本―原因不明の痛み、治らない痛みに悩んでいるあなたへ

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 主婦の友社
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線維筋痛症について、世界の常識は日本の未常識 ★★★★★
世界の常識は日本の未常識、線維筋痛症は「日本医学界に来航した黒船」と、本のカバーにあります。
まったくその通りです。

筆者によれば、この疾患概念が日本に輸入されれば、「日本の医学書は、大幅に書き換える必要がある」ということです。
現在の日本の医学界は、鎖国を続けていた江戸時代の幕府のように、この分野の研究では、世界からみると、周回遅れのような現状になってしまっていると思います。

筆者は、アメリカ国立衛生研究所(日本の厚生労働省に該当する官庁に所属する医学研究所。約30か所の研究所や図書館で構成されているそうです。世界的に有名)に勤務しながら、線維筋痛症の研究をしたそうです。巻末には、引用文献として、膨大な量の日本語・英語の医学文献がリストされています。

日本がなぜ、この分野の研究で、世界から遅れているのか、それは、日本の医師が英語文献をあまり読まないという理由もありそうです。
その結果、日本の医学界は、世界から見てガラパゴス化している、日本医学は世界標準と違う部分が少なくない、この主張について、著者は詳しく解説しています。

筆者によれば、今後は日本に「世界標準の線維筋痛症や、慢性広範痛症の概念がとりいれられることを願っています。」筆者の願いは、患者の願いでもあります。

患者さんのみならず、医師が読んでも、参考になるところが多々あると思います。とくに、薬剤の処方については、豊富なデータ、臨床試験の結果や、臨床医としての著者の経験から、副作用といかにバランスを取って、なるべく高い効果を引き出すか、非常に詳しく解説されています。

線維筋痛症に詳しい医療機関が近くにない患者さんは、一度手にとってみて、損はないと思います。
「全てわかる」が…ちと詳しすぐる ★★★★☆
 欧米では20年以上前からポピュラーな病気として認知されていながら、医療健康関連情報がマスゴミ(≒特権階級)に都合良く統制されてしまっている「ガラパゴス国家(←意味するところは本書を御参照下さい)ニッポン」では最近になって漸く知られるようになって来た、未知の大病「線維筋痛症」について全範囲網羅的に書かれた本です。

 線維筋痛症やこれと併存合併しやすい類縁疾患に関して、現在知り得るほぼ全ての知識を総ざらい出来る充実した内容になっています。しかし、著者である戸田先生は「一般の読者に読みやすく直し」「文字数の制限のためかなり省略」されたそうですが、287頁のほぼ全てびっしりと文字が並び医師でない方には理解するにはかなり骨が折れる記述が目に付きます。

 医師にとって、本書は“現状の線維筋痛症の網羅的レファレンス本”として大いに役立ちますが、ちょっと詳し過ぎるところがありますので、先ずは思い切って要点だけに絞り込まれた「線維筋痛症診療ガイドライン2009」を通読されることをお薦めします。