どうしてウソをついてしまうのか
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興信所、損害保険調査員の方が書いた本です。
交通事故を起こしたのは、実際は保険の入っていない、作業用のクレーンが事故を起こしたのに、保険金ほしさから、事故を起こしたのは会社の社長のベンツにしてしまった話。
任意保険に加入していないトラックが人身事故を起こしてしまい、保障するお金が欲しいので、交通事故を起こした前日に保険に加入したことにしたお話。
スーパーの金庫のお金が無くなったとして、保険金を請求したお話など、本来は保険金が出ない事案に対して保険金を請求しているお話が出てきます。
どうしても保険金が出ると思ってしまうと、人間はウソをついてしまいます。
「人間の社会に満ちあふれた矛盾をすべて取り除くのがいいことか悪いことか私には何とも申しあげられません」との最後の言葉が人間社会の難しさを伝えてくれています。
人間社会の難しさを感じたいあなたにお勧めです。