相変わらず、目の離せない展開にはドキドキさせられて、
面白いことは面白かったのですが…。
「殺竜事件」や「紫骸城事件」に比べると、
事件がちょっとささやかな気がしました。
ただ!
広く視れば!!
上遠野浩平先生の作品は「どこかに繋がっている」のです。
物足りなさは最初から承知で描いているような…、
ヘタすれば今回の作品は、「大きな物語の下準備」のような
そんな気がしてならないです…。
私は今後の作品に妙に期待が高まっています。
下準備のためにこの量を書くか!?と疑いそうですが、
…なんかやりかねないのが、上遠野さんってイメージです。
あくまで私のイメージですが…。
もし繋がったら、ゾクゾクとした身震いものですね。
その感動を全身で感じ取る日が非常に楽しみです…。
その考えに共感できたのなら、思わず唸らずにはいられない作品だ。
口絵の“死体”の美しさも圧巻である。