Dr. Donald Byrd's deeply rooted jazz background never stopped him from constantly pushing jazz forward, opening the minds of his listeners in the process. Produced by Larry Mizell in 1973, Black Byrd is filled with beautiful music that captures his passion for sound. The sophisticated, uptempo instrumentals are funky and danceable, but also extremely smooth. Byrd's impeccable trumpet meshes perfectly with the African-influenced beats and rhythms. Jazz purists may want to look into earlier Blue Note recordings such as Royal Flush and Byrd in Flight. --Shane Hunt
”スカイ・ハイ”ミュージックの先駆
★★★★☆
レアグルーブ屈指の名盤。
50年代のハード・バッパーとしてのバードの音楽とは、全く異な
るサウンドである。
でもソウルとかフュージョンという前に単純にカッコよくて、
単純に聴いて楽しい1枚だと思う。
その上ただ楽しいだけでなくシリアスさもブレンドされた結果スピリチュアルなものも感じられ、
それが価値の高さも物語ってると思う。都会的洗練さとアフロビートのスムースな融合もイイ!
これまでもグループとしてのトータルサウンド指向があったバードだが、
『ブラック・バード』ではそれを数歩も推し進め、見事なアンサンブ
ルを聴かせている。その立役者は、全曲作曲アレンジを担当したラリー・ミゼルだろうが、
バックを固めるプレイヤーがまたスゴイ!
バックを固める
クルセイダーズのジョー・サンプルとウィルトン・フェルダー、
ドラマーのハーヴィー・メイソン、ギターのデヴィッド・T・ウォーカー、ベースのチャック・レイニー
などのいずれも後のフュージョン界を彩る重鎮ばかり。
とにかくブラックミュージックとしての傑作なので
ソウル〜ファンク・ファンにはぜひオススメ!
ドナルド・バードの変容とジャズの70年代
★★★★☆
ドナルド・バードは典型的なハード・バップ・トランペッターとしてデビューし、クリフォード・ブラウン亡き後のトップバッターという存在として50年代後半から60年代を牽引して来た。そのつややかで歯切れのいいトーンとフレーズは捨てがたい味を醸していた。しかしハード・バップが翳りを見せ始めた60年代から70年代は新たな展開に迫られ、フリー・ジャズ、モード・ジャズなどが次第に台頭するようになる。同時にCTIなどに代表されるイージー・リスニングやクロス・オーバー、フュージョンといったよりポピュラーな路線も準備され多くのミュージシャンは自らの音楽的立場と生業の狭間で苦しい選択を迫られることになった。マイルス・デイビスのような数少ない天才は常に時代を自らの力で切り開き、実験が主流へと導かれ、同時に商業的な成功も後からついてくるという離れ業を演じた。しかし少数の例外を除いて、70年代に入ってからの多くの才能あるミュージシャンは、その才能ゆえ、多かれ少なかれコマーシャリズムと手を結ぶことになった。それは決して全面的に批判されるべきものではないのだが、自らが後に音楽的方向性を見失うという悲劇に見舞われた事象も多々あったことは事実であろう。そうした中、ドナルド・バードも本アルバム「ブラック・バード」でエレクトリックサウンドを導入し、成功を収め一躍ヒットチャート上位に躍り出たのであった。僕はマイルスや器用なフレディー・ハバードの変節を見てきたが、ドナルド・バードのときは「ブルータスお前もか?」という心境であった。ただし、このアルバムはそうはいっても大変いい出来で、そこいらのフージョンなど足元にも及ばない内容である。また、この頃から大学教授としてステイタスを獲得したバードはまさに成功者なのだろう。これは致し方ないにせよ、ハード・バップのバードへの愛着を断ち切れないのは僕だけではあるまい。
最後の曲・・・
★★★★★
where are we going?はmizellの作だったんですね。
本当名曲です。
marvine gayeのこの曲のカヴァー(未発表曲)がmotownの2枚組ベストに
入っていて、とっても素晴らしい出来で気に入っていたんですが、
まさかこのアルバムに入ってたとは思ってもみませんでした。
本当にmizell兄弟はアレンジャーとしても白眉ですが、
ソングライターとてしてもいい曲いっぱい残してます。
リスペクト!
Black byrd路線の始まり
★★★☆☆
ドナルドバードの記念すべきマイゼルプロデュース第一作。
この後しばらく続くスカイハイサウンド路線の始まりとなった今作は
いうまでもなくマイゼル印の音で埋め尽くされており、バードのアルバムというよりはマイゼルのアルバムといった感じ。
過剰なまでのオーバープロデュースで、バードの個性は生かされてないといってしまえばそれまでなのでその変が評価の分かれ目でしょう。
基本的にマイゼルプロデュースの他のアルバムと変わらないのですが、
この手の音が好きな方は買っても損はないでしょう。
スカイハイ サウンド
★★★★★
トランペッター、DONALD BYRD。爽快感溢れる、スカイハイ サウンド。プロデューサー、Larry Mizell と Fonce Mizell は天才だと思う。