女の子の歩く風景の何と美しいこと、そして少女の守護天使の何と気高いこと!センダックといえば『かいじゅうたちのいるところ』のユーモラスな挿絵が有名ですが、ここでの挿絵といったら、もう!
従来のグリム童話には見られなかった(多分)戦争というキーワードが登場します。これはもしかしたら昔起こった話かもしれないし、これから起こる話かもしれない。戦争から逃れるためには、私たちは死を選ぶしか道はないのでしょうか。この話に登場する女の子のために、私達は何ができるだろうか?そう強く思います。