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戦場から女優へ

価格: ¥1,300
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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ん〜、釈然としない ★★★☆☆
先日、東京MXテレビにおいて、本書の著者サヘル・ローズさんが難民の自立に関してのお願いをされているのを見ました。
滝川クリステルのマネをする美人として認知していた私は、なぜ彼女(てっきりハーフと思っていた)が
このような活動をしているのかわからず、ネットで彼女について調べてみたところ、本書を刊行していることを知り、
購入しました。

ビックリです。
空爆で家族を失った孤児であったこと、孤児院から養女として引き取られたこと、日本に来てホームレスまで体験したこと、
極貧生活だったこと、養母への愛が並々ならぬこと・・・

ただ、どうしても「感動しました」では済まされないものを感じてしまいました。
平和ボケした現代の我々日本人には、爪の垢でも煎じて飲めと言いたくなるようなスゴい人生
(ホントにスゴイですよ!)だとは思うのですが・・・

彼女自身は、難民じゃないですよね?
養母が実家から支援を受けられなくなって、フィアンセを頼って日本に来たって、家庭の事情、
個人の事情ですよね。
ん〜〜〜、それでそのフィアンセに好きな人ができたからアパートを出て行ってくれと言われて、
ホームレスになったって、政治的思想の問題でも戦争が原因でもないですよね。
そういう外国の人って定住しちゃっていいんでしたっけ?
どういう資格で入国したのか、どういう残留資格があるのかはっきり書いて欲しかった。
「可哀想だから」というのは、法律を無視する理由にはならないと思うので。
その辺りが、中学時代のイジメ「イランはいらん」と無関係ではないのでは?と思いました。

もちろん、本書に出てきた小学校の校長先生、給食のおばさん、いい人に巡り会えて
本当に良かったとは思っていますし、サヘルさんの今後の活躍には期待しています。
イスラム圏のモノが言える女性は、これからの世界に必要な人だと思っています。
ラッキーガール ★★★★★
とにかく壮絶な半生である。それ以外に言葉が見つからない。
生まれて直ぐ親に捨てられ(病院に置き去りにされ)その後親はしぶしぶひきとったもののレンガを固めた家での13人家族、食べるものも着るものもままならない。鏡も見たことがなく、お風呂にはいったこともない生活。
そしてイラク軍の空爆で家族に中でたった一人生き残り、孤児院送り。
瓦礫の下から命を救ってくれた女子大生の養女となるも、養母は家を勘当され、住むところもなく養母の婚約者を頼って日本行き、婚約者との生活費を稼ぐために入国早々から単純労働をし家計を支えるも、婚約者のDVで又逃げ出す。
公園でのホームレス生活をした後、ようやく職を探して引越しすれば今度は壮絶ないじめ。
読んでいるだけで胸が痛くなってきた。
最初にサヘルを見たのは夕方のニュース番組のレポーターだった。
その時「何て可愛い笑顔の女の子」という印象だったがこんな生活をしてきたなど全く想像つかなかった。

彼女は普通に考えれば可哀想な女の子かもしれない
しかし彼女はそれを払拭するくらい大きな宝物を与えられている。
それは養母フローラである、イランの大金持ちの娘で何不自由なく暮らした女性がサヘルとであったため大変な苦労をすることになる。しかしサヘルへの無償の愛の大きさ、深さ、血が繋がっていてもこれだけの愛情をもてる母親はいない。
九死に一生を得、さまざまな苦労をしたサヘルだが、彼女の最高の笑顔はこの母親の愛に支えられている。彼女が母親フローラと出会えたのは何よりの幸運である。
だから彼女はラッキーガール。
その幸運でこれからの人生、さまざまなことに挑戦して夢をかなえて欲しい。
伝えるために、戦場から女優になった運命の自伝 ★★★★★
女優のお手軽宣伝本と違います。

この地球には1億とも2億人ともいわれる
戦争や貧困などのために悲惨な生活を強いられている
子供(ストリートチルドレン)がいます。

そのひとりが戦禍の中から数奇な運命により日本にやって来ました。

その言葉も通じない貧しい生活をユーモアと人への優しさで綴っています。

サヘルさんを瓦礫の中から救い出し養女にして育てた
義理の母は彼女ために生まれてきたような人。

その二人の人生の出会いの不思議を感じます。

そして、サヘルさんは、日本でこの本を著す。

「たぶん私は、伝えるために生かされたのです」(P199)
著者とともに自分がなぜ生かされているのかに思いをはせる書 ★★★★☆

 半年ほど前でしょうか、NHKでサヘル・ローズ母娘のドキュメンタリーが放送されていて、その後半5〜6分をたまたま目にしました。私は日本の民放番組をあまり見ないものですから、現在テレビで活躍中という彼女のことをそれまで全く知りませんでしたが、血のつながらないこの母娘が、実の親子以上に固い絆で結ばれている姿が番組から強く伝わって胸打たれたのです。
 その後本書のことを知って手にとってみたのですが、波乱に富んだという言葉では修飾しきれないほどの彼女のすさまじい人生には言葉を失いました。

 イラン・イラク戦争時にイラク側からの攻撃によって家族全員を失い、瓦礫の下からただひとり救出された4歳のイラン人少女。救出活動にあたった女子大生の養女となるも、その養母が資産家の両親に勘当されて経済的に苦境に立たされる。それを契機に養母と一緒にその婚約者が住む日本へと渡ってきます。
 養母の婚約者の暴力と裏切り、言葉の通じない異国の公園でのホームレス生活、中学でのいじめ、など苛酷な体験を経て、著者は現在芸能界で生きる身となります。
 彼女を取り巻いてきた人々の姿を読むにつけ、人間というのは実に際限なく残虐になれるものだなという暗澹たる気分にまずは襲われます。

 その一方で、養母の愛情や、援助の手をさしのべてくれた人々の厚情にも、それぞれ果てがないことを知る経験を著者が同時に味わってきたことを知り、人間への信頼を失わない人生を彼女が確かに歩んできたことを思って心に温もりを感じます。

 そして戦争でただひとり生き残ったことに、何かの意味があることを著者が確信する姿に、読者として勇気づけられることもまた確かです。
 「たぶん私は、伝えるために生かされたのです。」(199頁)
 まだ23歳という若い著者が、今後の人生で何をどう伝えていくのか。
 そして読者である私が生かされている意味とは。

 そのことに思いが至る一冊です。
感動しました ★★★★★
サヘルさんの生き方に感動しました。
文字で書くことなど到底できません。
生きていることがこんなにも大変なことであるとは、そして素晴らしいことだと感銘を受けました。
サヘルさんの体験をTVでもっと多くの人に知ってもらいたい。
これからもがんばってください。