小さな女の子が「いまがたのしい」のは、うれしいときに「スキップ」ができて、テーブルの下で「おままごと」もできて、夏には「はだし」になれて、それからそれから……。
　おとなはつまらない、「いまがたのしいもん」と言えてしまう女の子は、なんて幸せなのでしょう。そして、「たのしい」と感じることは、ささやかだけれどピュアで、大人が忘れてしまったことばかり。この本では、ヘルシーな安心感、よくばりじゃない夢の中で生きている女の子の気持ちが、きらきら光る小石のように、すくっとすくいあげられています。
　それに、最後のお母さんの言葉もすてき。「おおきくなって　あなたのおかあさんになった」ことがうれしいから、「おとなだって　たのしいもん！」と、鮮やかに切り返すのです。
　「――もん」という語尾がやや多すぎるかなと感じましたが、小さな女の子にぜひ読み聞かせしたい、キュートでハッピーな一冊です。

小さい女の子に読み聞かせるにはとってもいいかも！
「そうだよね、そうだよね」とうなずける場面がいっぱい。

ラストで、お母さんが女の子に語りかける内容もいいけれど、女の子がそれに対して思ったことも、いいなぁ〜。

二歳の子供にも、早く読んであげたいです（二歳児には、まだちょっとむずかしいのよね…）

子供の誕生日のプレゼントに購入しました。
自分で読んでて子供の頃の楽しかった事を思い出しました。
これを読んで子供にも楽しい事を素直に表現する大事さを
間接的にでも分かってくれるとうれしいなと思います。

余白のきいた水彩の割とあさっりした絵がこの絵本に奥行きを与えていて感動しました。文章にはまったく出てこないダックスフンドが特にいいです。「イヌと遊ぶのがたのしいもん」とかひとつも書いてないのにいつも何気なくそこにいて・・・たとえば「なんにもしないで　いつまでも　すわっているの。」というページのダックス君・・・いいですね！犬が友達の方なら即座に納得の一頁でしょう。ほかに枯れ葉で遊んでいる時もダックス君が跳ね回っていないところとか・・・特に最後の２ぺーじのダックス君の表情・・・しばし見とれてしまいました。

小学校の朝の「絵本の読み聞かせ」（10分）ボランティアで読みました。
みんな、どんなことが楽しい？
「ない～」「ゲーム」「勉強」「テレビ」「え～」・・・。
与えられる楽しさ、自分で見つける楽しさ、いろいろあるね。
絵本の中の女の子が楽しいと言っていること、今の子どもたちは感じれるのかな？
あなたの楽しいことっていくつある？