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風が吹くとき

価格: ¥1,680
カテゴリ: 大型本
ブランド: あすなろ書房
Amazon.co.jpで確認
痛ましい ★★★★★
私は小学生時代に初めて映像で観たのですが、あまりにも素朴な描写が
生々しい核の傷跡をえぐっていて、無力な一市民が死に近づいて行く様
が未だに脳裏から離れません。
そういう意味では人間の感情を掴んだ素晴らしい作品だと思います。
広く読まれ、命の尊さを学ぶのに適した本だと思います。
子ども時代の思い出 ★★★★★
幼少時に出会った絵本ですが核兵器の恐ろしさ、
体がじわじわと核に犯されていく怖さに
震えながら読んだ事を今でも覚えています。

大人になった今読み返すとこの絵本が刊行された当時の時代背景や著者の核廃止への切なる想いを痛烈に受けます。

恐ろしい絵、悲しい物語、残酷な結末。
でもそれが現実の“原因”と“結果”だからこそ逃げずに
これからの未来を担う子どもたちにきちんと読ませたい。

そんな一冊です。

ある日突然に ★★★★★
はだしのゲンが放射能の残酷さを語るものであれば、本書は放射能の恐怖を著しく描いた作品です。
恐怖とは言いつつも、B級ホラーのチープな作りの驚きではありません。もしも、もしもこの世界に自分が身を据えてしまったら・・・という“もしも”から生まれる恐怖です。そしてもう一つの恐怖は“情報”です。この作品の舞台は冷戦のかなり危ない状態のソ連とアメリカの時代、情報源は例によってラジオと頼りにならぬ風の噂。嘘か本当かなんて知る由もありません。今でこそインターネットという情報網が存在していますが、情報を断たれることの恐怖と言ったら口で表せるようなものではないでしょう。
ですが、この作品も近いうちに恐怖が風化してしまうと思います。そう、核はもう既に頭を出して私たちに睨みを効かしているからです。
平和に過ごせた一日一日を感謝できる、そういった作品です。
核を持つということ ★★★★★
高校の時図書館でこの本を読んだ。
これまでの人生で一番、恐ろしく、ショックを受けた絵本だ。

舞台は冷戦時代の英国。
片田舎で静かに余生を過ごす老夫婦は、政府が発行したパンフレットに従って、保存食を用意し「シェルター」を作るなどの準備を始める。
準備を終えたある日のこと、ラジオからミサイルの投下が告げられる。
投下後の熱と衝撃から無事に生き残り、救助を待ちながら生活を続ける二人。
「大丈夫さ」と励まし合うも、放射能は徐々に体を蝕んでいき、
ゆっくりと、2人の生活は終焉に向かう・・・・。

老夫婦の楽観さと死に向かい蝕まれていく描写の差にギャップがあり、かえって残酷さが際立っていた。
戦争の真の犠牲者は、現場で戦う兵士でも命令を下す政治家でもなく、
無知なだけで、ごく普通に生活している、こういう人たちなのかも知れないと感じた。
現在、日本でも戦争や核について、色々な議論がなされている。
世界が平和であるために,自分達の身を守るために、どうしたら良いのか、考えることは必要だろう。
ただ話し合う前に、核とは、戦争とは、どんなものなのか、犠牲者は誰なのか、
もっとリアルに知っておいて欲しい。
世界中の全ての人に読んでもらいたい一冊。
平和ボケした日本には・・・ ★★★★★
大抵日本の学校図書館には、当然漫画は殆ど置いていないのが常でしたが、小学校には転校しても必ず置いてある作品がありました。はだしのゲン、タンタン冒険旅行、三国志、そして「風が吹くとき」です。この本は、洋書特有の漫画というより彩色を施した絵漫画というニュアンスが強いですが。したがって、もう20年以上前の記憶なのでストーリーについては、ほとんど記憶していません。ただただ今になっても、その恐怖感を伴う強いインパクトだけが残っています。全体的に暗色を配した構成で、どことなく虚無感漂う雰囲気が、少年であった私は正直逃げ出しそうになった事も確かでしたが、最期まで読んだ覚えがあります。そして、童本の類ではセオリーであるハッピーエンドでも無いのも強い衝撃でした。核兵器をテーマに扱った内容のため学校指定図書になったのだと今思いますが、目は口よりも、、ではありませんが、今の平和ボケした日本には、特にお子さんには破滅に導く核の恐ろしさ、「恐怖」でもって教えるには最適な本だと思います。世俗が「核」を「恐怖」として虚勢を張るならば、敢えて私達もこの本で違った「恐怖」の側面を見てみるのも大切だと思います。
広島・長崎・チェルノブイリ市民の方々の恐怖感を少しは、追憶できるかもしれませんね。