真実のM&A戦略 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
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M&Aが成功する確率は10~30%ときわめて低く、
その大半が失敗している。なぜだろう。
多くの場合、
適切とはいえない買収先を選択しているばかりか、
過剰な買収価格を支払っている。
買収後の組織統合がまずいケースも少なくない。
そして筆者らの主張によれば、
被買収企業の経営資源を手に入れるために
M&Aに踏み切る──彼らはこれを
「レバレッジ・マイ・ビジネスモデル」
(自社のビジネスモデルのテコ入れ)型と呼ぶ──
ことこそ、そもそもの間違いであるという。
そうではなく、
「リインベント・マイ・ビジネスモデル」型、
すなわち自社のビジネスモデルを刷新するために、
あるいはコモディティ化から逃れるために、
他社の「破壊的ビジネスモデル」を買収すべきであるという。
アップル、シスコシステムズ、EMCなど有名なケースを遡りながら、
これまでの常識とは異なるM&A戦略を解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2011年11月号)』に
掲載された論文を電子書籍化したものです。