えっ あの塾・・
★★★★☆
読むうちに原風景が広がっていく。
なんか・・・知っているような・・
「えっ」
知っているバスの名前や停留所の名前
そして学校の名前も、実際の名前を
どうもじっているか 判ってしまったのだ。
もう一度・・えっ・・
おれの出身の小学校。
そして記憶のかなたから思い出した。
おれの子どもがいった青木がくいん
なーんだっ 近所ジャン (笑)
と一層、子供たちが頭の中で
勝手に動き出していく。
そうだった 彼らが子どもの頃・・
子どもというより、大人になる準備・・
あの輝かしい、不安と夢と、
仲間が何よりも大事だったころ・・
好きです。
★★★★★
登場人物の子供たちみんなが輝いています。そして、ご先祖も。
ひとりひとりが素直に、真剣に、何かを抱えながら、今を生きています。
僕もこんな塾に行ってみたかった。みんなの中に入って過ごしてみたいです。
小学生は僕らが思っている以上に、多くを感じ、受け入れ、悩み、大人でした。
自分が小学生の頃、こんなにも多くの経験をしたかはわからないけど、
全てのことに全力で、等身大でぶつかり、悩んだり、遊んだり、泣いたり、笑っていたことは確かだった気がします。
この本を読んで思い出しました。
宝物
★★★★★
小学校時代に過ごした『青木学院の時間』。
「姉貴」観点から書かれたこの作品は、ただの思い出話としてではなく、
ある一場面一場面の再現するように描かれている。
この中には、小学生の男の子や女の子達が、そのまま『生きている』。
それぞれの事情があって、怒りも悪戯心も、優しさも。
一度、本を手に取ってみて下さい。
いつも手元に置いておきたい。そんな本です♪
★★★★★
さても、この読後感はなんであろう。
あまりにもせつなく、あまずっぱく、苦しく痛い…そして、かくも懐かしく。
『生きていくことに対する激しい意思―存在の頼りなさに敏感な少年たちは、それだけに生きることに鋭敏だ。』
楓の「寝息」に静かに耳を澄ましている少年たちの思い。まなざし。
夏の細いがまぶしすぎる木漏れ日の中、アキラからこぼれでる言葉。
オリオン座を教えてくれた楓を優しいと思う…その感覚。
ご先祖の存在。
(まだまだある)
そうか、優しさに満ち溢れた物語。生半可な優しさではない。
『生の緊張と輝き』の中にある。
手を触れたら、触れた手にしっかり握り返された実感が伴う。
確かなもの。
自らの思い出や未来にも こんな懐かしさを見つけられるだろうか。
見つけられたら幸せだ。あるようでなかなかない。
どうぞ!是非是非☆お読みになられることをお勧めします!