一番大切な人に贈る物は?
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ムーチはねこで、アールはいぬです。
おとなり同士に住んでいます。
「きょうは いつもとちがう ひ」だから、
ムーチは、だいすきなアールにおくりものをしたかったのです。
でも、ムーチは、アールに何を贈ってよいかわかりません。
だって、アールは、
ごはんのおさらをもっているし、
ベッドもあるし、
ガムだってもってるし、
なんでももってるんだもの。
ムーチは かんがえた。うんと かんがえた。
なんでももってる ともだちを よろこばせるものって なんだ?
うーん。悩んでしまいますね。
なんでももってるとまでは言わなくても、
自分が思いつくものは、もうみんなもっていそうだったりする相手に、
何かを贈りたい、喜ばせたいときは、本当に悩んでしまいますね。
きっとムーチは、本当にアールが大好きなんですね。
だって、これを悩むのが面倒な相手には、何かを贈ろうなんて思いませんから。
さて、もう少しムーチの様子を覗いてみましょうか。
悩めるムーチの周りは、クエスチョンマークでいっぱいです。
とうとう、目が回ったみたいに倒れてしまいました。
お、何か思いついたようですよ。
え?
ナンニモナイ!
アールには、ナンニモナイをあげればいいんだとムーチは思いついたようです。
ですが、ナンニモナイはどこにあるのでしょう。
ムーチの観察力には、思わずうなってしまいます。
確かに、私たちは、物理的に本当に空っぽなところではなくっても、
自分が欲しいものがないときは「ナンニモナイ」と言っていますね。
だから、ムーチは思うんです。
みんな「ナンニモナイ」って言うけど、「ある」じゃないと。
いろいろ探してみたけれど、街の中には「ナンニモナイ」は見つけられなかったのです。
さて、ムーチはどうしたでしょうか。
最後の見開き3ページは、大人の方がホロリとしてしまうかもしれません。
最後のワンセンテンスが、「ナンニモナイ」の本質を言い抜いています。
あなたも一番大切な人に、ムーチのような贈り物をしてみませんか。
なぜか癒やされる…
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読めば心がほっこりと癒やされる。なぜだろう?絵は確かにかわいいけど、それだけではない。やっぱりお話がいいのだと思う。どうか皆さん読んで欲しい。
ちなみに私は「ナンニモナイ」を贈るなんて、もらった側は怒り出しはしないかと少しハラハラしながら読んだのですが…なるほどそうきたか!と(それともそんなことを心配するのは私がヨゴレタオトナだからですかね?)。あとは最後の一文がお気に入り。微笑ましい物語の世界がぐっと広がって。
やっぱりこのお話は深い。
プレゼントに最適!
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プレゼントで貰ったんですが、すっごく嬉しかったです。
ナンニモナイ、、、
最後のセリフ、超キュートで、キュンとします。
女性へのプレゼントにオススメです☆
可愛い。感動。簡単。
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へぇ〜、と感心させられるシンプルだけど心がジーンと温かくなるエンディング。ロマンチストな私は、つい涙目になってしまいました。
何度でも読みたくなる絵本なので、幼稚園に通う子供らに読ませようと思って買いました。その意味するところをキチンと理解できるのは、まだまだ先のことだと思いますが。
3歳から100歳まで!
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3歳の子どもも大喜びでしたし
小学校のおねえちゃんもお気に入り。
親のわたしも読んでいて、
リズミカルな日本語にうっとりです。
シンプルな絵も大好き。