その間描かれるのは、
嘉兵衛が心魂を傾けている蝦夷地から日本(の鎖国)を脅かす
ロシアのその当時までの歴史です。
もちろん、単なる脱線ではなく、なぜロシアが北方に固執するのか、
そして嘉兵衛が連~~れ去れた後のロシア社会の気質などを理解するためには
どこかで触れておくべき事項ではあるのでしょう。
『坂の上の雲』でも描かれたように、日本とロシアの関係というのは
もちろん国境を接している隣国ということもあるし、
それ以上に南下(拡張)志向があるという意味において重要な存在である、
ということが分かります。~