クオリティの高さに感動
★★★★★
皆さんが感想で言われているとおり、読む子の感性を刺激する素晴らしい絵本だと思いました。何より、その絵のクオリティが、私の持っていた「子供の絵本」のイメージをはるかに超えるもので、大人の鑑賞にも耐えるものだと思います。帽子屋さんの落ち着いた色合いの店内から、帽子を手にしたエミーが外へ出て行きます。そのページをめくったとたん、まばゆいばかりの明るい陽射しを感じるその絵の色使いというか展開は是非見てみてほしくなります。私は40代の男性ですが、ひとつひとつの絵自体の繊細な色使いに見惚れてしまいました。同じ作者の「ふつうの学校に行くふつうの日」も、その1枚1枚の絵が奥行きと広がりのある素晴らしい絵で感動しました。他の作品も見てみたいと思います。
想像力の素晴らしさを豊かに伝えてくれる本
★★★★★
ミリーの想像力が作り出す素晴らしい帽子の数々に感動したり爆笑したり。
心の中のイマジネーションが現実を変える種のようです。
大勢の人々皆がかぶっている帽子から何を求めているかすぐにわかるのが素晴らしい。
美しく、サイケデリックで可愛らしいミリーの圧倒的に豊かな想像力こそ未来の創造力だなと思いました。
子供達も大喜びで、さまざまなバリエーションの話を作っていました。○○のすてきなアイス、すてきなメガネなど、おもしろい話が出てきました。
読み聞かせの会で教えていただきました。想像力の枯渇しがちな現代人にぜひ読んでほしいです。
絵もイギリス風でとてもステキでした。
ふしぎな帽子
★★★★★
絵がとても不思議な感じがします。
子供向きで分かりやすそうで、
少し不思議な感じが入っていて、
お話にピッタリの感じです。
草原、動物、帽子、いろいろな要素が入っています。
課題図書になっていなければ,読んでいなかったかもし知れません。
感想文は、自分が一番気に入ったものについて,お話を膨らませるといい感じだと思います。
何だかよくわからない話
★★★★☆
2010年度読書感想文の課題図書に指定されていたので購入しました。
子供は「帽子がどんどん変わっていくところが楽しかった」と感想を述べていたので、楽しめたのだと思います。
ただ大人の私が読む限りでは、微妙な感じがしました。
作者がイギリスに住んでいたというだけあって外国っぽい素敵な絵や、
女の子が想像の世界を楽しむという非日常性はいいのですが
勧善懲悪でもないし、道徳的な意味合いもないし、作者からの強いメッセージもない。
絵が可愛いだけでお話がお粗末な絵本とも違うし、「想像の世界が楽しかったね。おしまい」で
済ませるほど単純明快でもない。
残念ながら私には作者が何を言いたかったのかよくわかりませんでした。
もしかして課題図書とは、読んだ人によって感想が何通りにも異なるような意味難解(?)なお話が多いのかな?とも思いました。
皆が同じ感想を持つようでは課題図書に向いてないのかもしれません。
うちの子供がどの本を課題図書に選ぶかまだわかりませんが、
個人的にはもう少しスッキリして胸にジーンと来るような本も読ませたいと思っております。
星3つかなぁ・・・と思いましたが、私の感想がズレているかもしれないので星4つに変更しました。
あとこの本はかなり大きいです。(縦29×横24cm)
みんなが持ってる素敵な帽子
★★★★★
ミリーは帽子を買いに行きます。でも、お財布の中はからっぽ。
そんなミリーに店長さんは「とっておき」の帽子を出してきてくれます。ミリーはからっぽのお財布の中身を全部店長に渡し、上機嫌で歩いていきます。
ミリーの帽子、それは想像が膨らんで形になる帽子。
お店にあった羽の帽子より素敵な、それはクジャクの帽子。目に入るもの、心惹かれるものによって形をかえていきます。
気がつけば誰もが帽子をかぶっていました。
寂しそうな帽子のおばあさんにミリーが微笑みかけると、ミリーの帽子からおばあさんの帽子へ鳥が飛んでいき賑やかに。
「想像」という言葉が最後でちゃんと守られます。