オタクも腐女子は苦手か?
★★★☆☆
男のオタクは,一応のイメージなり代表例なりが把握しやすく,それゆえに「オタク論」も盛んに論じられているが,女のオタク(=腐女子)の場合は,そうした「括り」に対する反発が強く,未だにきちんとした議論がされていない。≪腐女子という形では,彼女たちは連帯できないんですよね。個々に違いがあり過ぎるから。≫(186頁)という岡田の発言に納得。
≪男のエリートオタクの場合,いわゆる幸せな家庭生活があるわけじゃないんですよ。でも女性のオタクの人は,社会的に成功して,恋愛的にも成功して,家庭的にも成功しないと女の幸せにならない,というのがしんどいところですよ。
男の場合は,僕とか唐沢さんとかのレベルで十分成功例になるんですよね。でも女性だったら,例えば安野モヨコのように庵野秀明という夫がいて仕事も両立してという,あのレベルにならないと成功と意ってはいけないんですよ。それはキツイですよね。≫(180頁,岡田発言)
それと,アメリカでは太りやすいパーム油を使っているため,マクドナルドのハンバーガーも日本のものに比べると太りやすい,と唐沢は言う。
≪ニクソン政権が,低所得層のための福祉として,安いパーム油の使用を許可したんですよ。それから肉の値段も徹底的に抑えた。肉を食べると,肉の中にはアナンダマイトという快楽物質がありますから,それを食べると不平不満を言わなくなるんです。≫(243〜244頁,唐沢発言)
本当かなぁ?
オタクの歴史のすべて&少しの人生論が入ってます
★★★★☆
テレビ等でいい加減に見える(失礼)このふたり…
しっかりと「オタク」を考えています。そして、わかりやすい文章にしてあります。
最初は値段分の内容を期待してなかったんですが、読み進めていくほど
「テレビでも、しっかり考えておいて、あえてテレビで向けにいい加減なキャラをしていただけなのかな?」
と思うくらいでした。
僕は一気には読まず、少しずつ読んでいます。
時間軸に沿って、オタクの歴史のすべてがわかった気になります。
また、オタクを通して人や人生について…少し(笑)考えさせられます。
タイトルや著者が気になった人、星3つぐらいの期待で購入されてみてはどうですか?
僕は、購入前は星2つの期待で、結果星4つでした。
オタクとそれを取り巻くものについて考えてみた
★★★☆☆
既に普通の言葉となった「オタク」とオタク第一世代である二人が
「オタク的な目」で世間を見て考えたことをまとめた一冊。
・(2005年時点の)オタクとは何なのか?
・「オタク」と「萌え」の違いは?
・漫画を評論する、とは?
・「オタク」と「腐女子」の間に広がる溝は何?
・アニメや漫画業界に於ける人材育成とは?
……なんて話をしている訳ですが、既にオタク界なんていう狭い世界を
飛び出している二人です。
話題そのものも面白いのですが、それをおもしろく読ませる話芸は
やはり凄いし、オタク的なこと(この本の場合、主は漫画やアニメ)を
解読するにあたって、安易にオタク的な事柄で説明するのではなく
他分野で成された事象を用いてそれらを解説していくのです。
分かっているようで実際の所は?というのが「オタク界」の現状では
ないかと思うのです。
見解そのものは十人いれば十通りあるでしょう。ただ、今現在も現役で
活躍しているお二人の言葉はそれを考えるにあたって参考になること
多いと思う次第。
オタク第一世代が語るオタク文化
★★★★★
こちらは『創』という月刊誌の連載を書籍化したものです。雑誌の連載なので、一つ一つの話が、当時話題となったオタクに関連する一つのテーマについて対談するという形式です。
雑誌連載という枠があるため、一つ一つの話(章)がコンパクトにまとめられ(12ページ程度)非常に読みやすかったです。また、21もの話が収録されているため満足心も得られました。
現時点(07年9月13日)星が少ない評価が幾つかありますが、私にはその評価が不思議に思えるほどおもしろい本で一気に完読しました。
私は著者の他のオタク関連書籍以外にも、オタクについての様々な書籍に目を通しましたが、こちらはオタク文化に興味のある方・オタク文化を学びたい方に是非お薦めしたい内容です。
日本を駄目にする悪しき輩
★☆☆☆☆
オタク、こんな輩がいるから日本人はどんどん馬鹿になる! オタクには品もなければ金もない。典型的な日本の負け組、落ちこぼれの集団。
オタクらの生み出す文化(果たして文化といえるレヴェルにあるか知らないが)は女子高生の生み出す文化同様、サブカルチャーにすぎない。
特定の人間にしか理解してもらえない可哀相な輩なのである。
かような存在が日本をより駄目にし、日本のメインの伝統ある文化を台なしにするのである。
これは読まなくてもいいです。