とにかく、このあたり余計な雑念が入っている気がする。
特撮でこの時間帯やるならしょうがない・・・ではなく
そろそろ特撮も「内容」で進化していきましょうよ。
その第一歩となるはずだった、響鬼は・・・
残念でしょうがないです。
ただ、全体的に見れば、太鼓の部分を引いても、まだ5点だと
感じました。
ええ、まだ。
このエピソード、ヒビキのトドロキに対する「説明不足+幼稚な嫌味」
もアレだが(こんな大人じゃ憧れることは出来ません)、それより設定破綻がおかしすぎる。
・轟鬼は斬鬼に二年間師弟関係があったわけだが、何故か「毎年出る夏のマカモー」の存在をよくわかっていなかったという。もう設定ガタガタ。
・鬼はどの音撃武器も使えるそうで。おかしいぞ!ならマカモーのところへ戦いに行く度に複数の種類もって行けば良いんじゃないの?あと序盤で響鬼がバケガニに音撃棒を持って戦いに行くというエピソードも意味不明なものに・・。
・なんで紅は夏だけなるんですか?他の季節は「手抜き」してるわけですね。いつも紅になれるんなら今まで苦戦していた状況もマシになったと思うんですけどね。ホントに人の命が大切なんだか・・。
もうこんな感じ。響鬼ってここらあたりから劣化していたと思う。
ストーリーにも行き詰まりが感じられるよ。
戦闘の演出は良かったけどね、太鼓祭り。
しかし、紅が画面の中でマカモーを燃やしまくってようが、こんな状況で「燃える」ことはどう考えても無理。
この頃は、”異例”の出来事だった
威吹鬼や轟鬼の大苦戦。
そこに駆けつける響鬼。
ヒーロー物でありがちな、このシチュエーションを
ここまで培ってきた"懐の深い世界観"を駆使し
「ありがちでない」かっこいい形に仕上げた「化ける繭」
「鍛える夏」では
こちらもありがちな主人公のパワーアップを
「今、強敵を前に突然パワーアップする」という形でなく
毎年この時期になると夏の闘いに備えて
再度鍛えて直して「紅」になるという形で淡々とこなし
心配された世界観とのギャップも無難にクリア。
また、鍛えている途中での戦闘では
「腕のみが紅」の響鬼さんが、わざわざ登場し
必要以上の「こだわり」を魅せてくれました。
加えて、実に13話の乱れ童子戦以来となる
響鬼さん単独の音撃も、ある意味、斬新。
「燃える紅」で、遂に響鬼・紅が登場。
威吹鬼たち、登場人物にとっては
毎年の事なわけで、パワーアップした
響鬼さんに対しても「さすが響鬼さん」という印象を持つあたりも
落ち着いてて、いい味ですし、響鬼・紅の強さは
見ていて「あ、強えぇ」と直感に訴えてくる仕上げで快感です。
よくありがちな「強いという設定だから強い」でないところが
さすが高寺プロデューサ版「響鬼」でしょうか。
その他、この頃の響鬼は、難しい内容がわからない子のために
ちょっとずつ内容に工夫して、人気の上昇を目指していますが
結果はともかく、慎重に丁寧に組み込んでいて
ほぼ問題ないと思います。しかし
本当に高寺プロデューサが描きたい内容が
描けていたら、もっと凄いクオリティになっていたかと思うと
今の程度の下がってしまった"仮面ライダー"響鬼と相まって悲しくてしょうがありません。