派bb『ちいさいおうち』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』などで知られる、バージニア・リー・バートンの最後の作品。「地球上にせいめいがうまれたときから いままでのおはなし」が5幕の劇仕立てで展開される大型絵本。
右ページが舞台となっており、舞台のそでに登場するナレーターたちが「せいめいのれきし」を語っていく。銀河系に太陽が生まれ、地球が生まれ、生物が登場し、植物が育ち、恐竜が闊歩し、哺乳類がすべての生き物の王となるまで。そして、人間が登場し、農業を生業に暮らすまでの長い長い物語。
迫力あるイラストとやさしい文章でつづられる「せいめいのれきし」は、5幕に入ると、バージニア・リー・バートン自身が語る“現代の生活”が舞台となる。しかし、そこに描かれる太陽の光は、古代のそれと変わらない。壮大な歴史の上に自分が立ち、生き物としての劇は絶えることなく続いていくことに静かな感動を覚える絵本だ。小学生中学年から大人まで、あらゆる年代に贈りたい圧巻の1冊。(小山由絵)
娘には不評でした。
★★★☆☆
ここでの評価は高いようですが、ウチの娘には不評でした。
まず、絵が魅力的でないようです。同じ作者による「ちいさいおうち」は大好きなのですが・・・。
6歳のバイリンガルには、出てくる言葉も難しすぎたようです。
恐竜や宇宙に興味のあるお子さんにはいい本かもしれません。
子供も大人も!
★★★★★
バージニア・リーバトンの絵本の中でもちょっと異色な大作。本の表紙にもありますが、「地球上に生命が生まれたときからいままでのおはなし」を力強く、そしてやさしく、大人にも子供にも分かりやすく劇仕立てで書いています。4歳になる息子の毎日は「なぜ?何?どうして?」の連続。彼が疑問に思うことは壮大で直球。私も対応に困っていたときにこの本と出合いました。まだ全部言葉の意味を把握するのは難しいですが、ページをめくるたびに広がるバージニア・リーバートンの絵には言葉はいらないくらいです。これは一生ものの絵本になると思います。
世代を超えて
★★★★★
この本が出版された頃、父が私の誕生日に買い与えてくれた思い出の本です。他の方のレビューにもあるように今大人になって読んでも本当に面白く、何時までも色褪せない輝きを放っています。幼い頃、恐竜や太古の生物の姿を思い浮かべ夢中になって読みました。子供の情操を養うのには最適の本と思います。絵本は心の滋養です。幼い時にも多くの良い本に出会って欲しいと思います。
まさに生命の歴史
★★★★☆
私が幼い頃に他のどんな本よりも夢中になった絵本でした。
このストーリーは世界に太陽や地球が生まれた時まで遡ります。それから地球が生き物の住める状態になり、植物や動物が生まれ、その後の恐竜の時代も描かれています。地球上で起きた火山活動やその後の氷河期などを通して大きく変化した生態系の変化も面白いです。佳境にはいってくると人類が登場してきて、このストーリーはいまの自分まで繋がっている事を認識させられます。
*そして、最後のメッセージ
“今日も一日が終わり、また明日がやってくるのですよ”
...深いですね。
子どもに限らず、誰が読んでも本当に面白い本だと思います。
いくつになっても忘れられない絵本
★★★★★
素晴らしい絵本。
バートンは「ちいさなおうち」が有名ですが、
私はこの本のほうにより強く惹かれました。
古生物学や地質学は大きく進歩していて、
今ではこの本の記述と合わないところもあります。
しかし、「いのち」が誕生し、展開する、
その最後の点に「いま」があり、私たちがいる、
その「いま」が未来につながっている、ということを感じさせる
素晴らしい絵本だと思います。
大人にとっても素敵な絵本です。
今でも、生命の源に近いとされる深海の生物や、
カンブリア紀大爆発などの話を聞くとワクワクしてしまいますが、
ほんとうに100%、この本のおかげだと思います。