この視点は「債権総論」にも受け継がれ、特に債務不履行責任に基づく損害賠償について反映されており、416条について義務射程説を唱えているのは周知のとおりである。「債権総論」にしては非常に薄く、叙述は正確かつ精緻であり、初学者用と前書きにはあるが、大学で授業を一通り聞いた後でないと、理解は困難だと思われる。