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法律学講座双書 債権総論

価格: ¥2,854
カテゴリ: 単行本
ブランド: 弘文堂
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債権法における発想の転換をもたらた有力学説 ★★★★☆
平井先生は、特に損害賠償法の理論において債権法学に大きな影響を及ぼしたことで有名ですが、そのほかにも、従来の伝統的な通説(鳩山・我妻)の理解に対して新たな債権法学の理解を提示した人物です。その解釈論は司法試験受験界における「通説」とは呼べないまでも、少なくとも学問上は現在の債権法体系全体の理解にインパクトをあたえ、いうなればより実質的な観点とそしてそれを裏付ける沿革を重視しています。この本自体は総論にしては薄いですし、少なくとも「伝統的通説」の立場とはいえないですが、しかし、我妻・於保・奥田先生といった伝統的通説の体系書にはない、スパッとした感じがあり、たまにあるカッコ書き部分はちょうどかゆいところを説明してくれているようなところがあります。(ただ平井説をこの体系書から完全に理解することは不可能だと思います。)
特徴 ★★★★★
平井先生は30年ほど前に、損害賠償法の理論について、従来のドイツ法的解釈(416条を相当因果関係とするなど)を、判例の現状や、現行民法の元になるフランス民法を参考にした上で批判し、新たな解釈論を展開した人である。

この視点は「債権総論」にも受け継がれ、特に債務不履行責任に基づく損害賠償について反映されており、416条について義務射程説を唱えているのは周知のとおりである。
「債権総論」にしては非常に薄く、叙述は正確かつ精緻であり、初学者用と前書きにはあるが、大学で授業を一通り聞いた後でないと、理解は困難だと思われる。

評価は分かれるが・・・ ★★★★★
民放の体系書としては内田民法と本書がありますが、内田民法がしっくり来ない人には本書がお薦めです。特に本書は理論面が極めて体系的であり民法を利益考量学としてではなく純粋な体系理論学(概念法学と揶揄される事もありますが・・)として理解していきたい人にはおすすめだと思います。