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ゼロからわかる生態学―環境・進化・持続可能性の科学

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 共立出版
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ゼロからではない ★☆☆☆☆
ゼロからわかると書いてあったのでつい手にとって購入したが、結局読み進められなかった。私の周りで購入した人も皆同意見であったが、この本は生態学や生物学をある程度勉強した人でなければわからない本であり、「ゼロから」わかることは決してない。なぜなら、「ゼロから」というわりには専門用語が多く、分野が偏っているからだろう。また、そもそも生き物が好き、生き物を理解したい、生き物を守りたいという気持ちで最初に生態学を学ぼうとすると思うのだが、他のレビューにあるように「生もの」の感じや「生き物の楽しさ」が伝わってこないので、面白くない。「初心者向け」と書く学者の本にありがちだが、これも違わず、である。しかし、専門として数理生物学を勉強したい人には良いのではないか。
著者サイトのエクセルファイルと合わせて完成する生態学の入門書 ★★★★★
生態学の教科書といえば、これまで特定の生物の雑多な事例を集めたものや、植物の遷移などを中心とした自然史の本か、数式ばかりが書いてある理論本が多かった。しかし、この本は理論の流れを中心にすえる一方で複雑な数式は排除し、著者自身の行った最近話題の研究を中心に適度に事例を交えて解説する。
全体の流れは生態現象を徐々に複雑な階層とモデルで表現する点で一本筋が通っており、他の雑多な内容が混在する本と比べ好感できる。数式が排除された分は補足やWebサイトのExcelファイルをみるとわかるようになっており、教科書や自習につかうためはもちろん自分で研究を行う際にも大変ためになる。
若干本文と補足、エクセルファイルとの間を行き来するのが不慣れな人には辛いかもしれないが、一読した後に、問題を解いたり、自分の興味のあるデータを用いて補足を読みながらエクセルをいじることで、理解が進むように工夫された本である。
欠点は、実例を重視しているため、個別の理論の成り立ちや詳しい解説は平易であっても短い本文のなかで十分理解するには難しい面もあり、他の専門書によらざるを得ないだろうが、入門書としてこれだけの分量を事例付きでわかりやすくまとめてあり、生態学の理論を学ぶにはバランスがよい本である。
副読本として ★★☆☆☆
本のタイトルから生態学を初めて学ぶヒトが手に取るかもしれないが生態学1冊目の教科書としては勧めません。ある程度生態学がどのような分野を網羅しているかを学んだものがまた少し違った視点で学ぶ、という利用を勧めます。ネット上のエクセルファイルを利用できるのは実践上便利です。1回読んだだけでは何を言ってるのかわからないことが多く、他の生態学の教科書で該当する部分を照合して初めて理解できることが多い。数学的プロセスは各章に補足として紹介されており、テキストから数式を排除したほうが数学を苦手とする学生には馴染みやすいという意図であろうが、逆効果になっているように感じる。プロセス抜きの結果だけ表されても、丸暗記の知識になってしまうし、本文中に資料は載っているのに、解析されている補足のページといったり来たりするのは面倒に感じました。扱われている生物は水産資源にやや偏っているように思う。生物を数値で捉えたいヒトには楽しめる本かも。
国際レベルの生態学メインストリームをあたたに ★★★★★
生態学の好著である。とかく生態学の本は生物を必要以上に脚色しがちであるが、本書は生態学のメインストリームとも言うべき多くの中心的理論を、明快にかつ判りやすい例を示しながら紹介している。どんな学問でもそうであろうが、成熟するにつれて本が厚くなったり字が小さくなるものである。しかし、本当の学問の深みは、全ての枝葉をとって見たときにこそ、真価がわかるものであろう。そういう意味で、不必要に厚みのない本書は、生態学の今後のさらなる発展を予感させるものである。日本の生態学の教科書にありがちな、よそからの借り物ではなく、著者自身の研究に根ざしている内容は、説得力と迫力がある。
 生態学に興味を持つ学生や初学者は必読の書である。しかし、国内で生態学者と標榜している人こそ、国際的に通用する生態学とは何か、その根幹を見つめ直すために読むべき本かも知れない。
少し難しい本 ★☆☆☆☆
本書は生態学をこれから学ぼうとする学生を対象に書かれていると思われるが、残念ながら本書を読んでも生態学の本当の楽しさは何も伝わってこない。生き物の生き様そのものに視点が置かれていない。理論的な生態学を学ぼうとする人には役立つかもしれないが、正直言ってお勧めできない。