前のベストより泣かせるラインを持つ曲や、キャッチな曲が増えてますね。一方でSOSは音楽のバリエーションが広いのも実際で、今作は多くの引き出しを披露しています。ゴスペルの「街に愛があふれて…」やゴスペルとクラブサウンドで感動的な「誰かが君を想ってる」、スイート・ソウル「琥珀の月」、ディスコ・ソウル「December」「僕が地球を〜」、更にスクラッチの入る「happypeople」等々。記号のR&Bではなく黒人音楽のルーツを大切にしてきたからこその、ファンクの幅広さをみせつけます。
更に感じるのは黒人のソウル音楽に彼らの文化が描かれるように、SOSファンクには日本人的なヒューマンソウル、更に言えばSOSの個性が非常に溢れていること。そこから発するグルーヴなので、人間味が強くなりソウル音楽の中身に魂や精神性が注入されているんです。その点は記号的なR&Bファッションとは性格を異にすると思います。

全曲本当に隙がなく心を掴まれました。例えば13「soul river」。ライナーにもあるように川とは世界中で人生の旅を映してきた音楽テーマです。R&Bのルーツ黒人霊歌でもカナンの地（約束の地）を夢見、天国を夢見てヨルダン川を歌った「DEEP RIVER」という望郷歌があります。13は黒人音楽に精通したSOSが今のカタチで故郷の川を扱ったような感動作なんです。旋律は想いが溢れ、流れ出すような音型を描きます。
また「抱きしめて」、ケミストリーに提供した「My Gift To You」、「Smile Again」「最後の夜明け」「もう一度夜をとめて」等のスローナンバーでは絶妙の黄昏を描きます。
一方SOSがバンドであること、ドラムとピアノのグルーヴを生み出す音楽を如実に物語るのは「How We Do It!!!」の爽快な高揚感。この興奮は必聴に値します。最後の「SONG♯01」はいいチルアウト曲になりました。

私は、SOSファンじゃありませんでしたが、このSingleAlbumCDを購入しまして、聴いてみたら好きになりましたよ。ボーカルの武さんの歌声の幅の広さに感動してしまいましたから。SOSを知らない人達も、SOSってどんな曲を歌うんだろうと思ったそこの貴方(貴女)購入して聴いてSOSワールドに浸ってみて下さい。

ＳＯＳのＣＤを初めて買ったんですが、すっごくいい曲ばっかりです。このアルバムはいろんなＳＯＳが楽しめます！！アップテンポな曲やラヴバラードなどなど。おすすめは全部なのですが、特に挙げるなら「抱きしめて」と「Ｍｙ Ｇｉｆｔ Ｔｏ Ｙｏｕ」と「Ｈｏｗ Ｗｅ Ｄｏ Ｉｔ」の３曲です。「Ｍｙ Ｇｉｆｔ Ｔｏ Ｙｏｕ」はケミストリーの曲をカバーしていてボーカルのＴＡＫＡさんの声がこの曲にすごく合っていてメッチャかっこいいので聴く価値あり！！