30の技法
★★★★☆
大学の教室で学生同士が協力して学ぶ(協同学習する)場を作る技法についての本。
「理論編」「準備編」とでも言うべき第1、2章に続く第3章の「技法編」が本書のメイン。
目次にある通り「話し合い」「教え合い」「問題解決」「図解」「文章作成」について、協同学習の具体的な技法が全部で30個紹介されている。
各技法について目安となる実施時間や人数、適用事例、技法を応用するためのアイデアが書かれていてわかりやすい。
さすがにすぐに教室にもっていけるような教材が載っているわけではないし、全ての技法をどこでも使えるわけではない。
しかし読んでいるうちに各技法を使うための教材や授業計画を作ってみたくなる。
同業者に薦めたいような、秘密にしておきたいような1冊。
ちなみに問題解決の技法の1つは本書を読む前に使ってみたことがあったが、なかなか好評だった。
ただし理論の部分には納得できないところもあったので星4つ。
無理に神経科学など持ち出さなくてもいいと思う。