インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

鉄道地図の謎から歴史を読む方法 (KAWADE夢新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 河出書房新社
Amazon.co.jpで確認
鉄道と日本の歴史 ★★★☆☆
 著者は広告業者であり、推理作家であり、鉄道ライターであるという人物。何冊か、ビジネス書や自己啓発書の形をとった鉄道の本を著している。
 本書は、明治から現在までの鉄道の歴史をたどりつつ、日本の歴史と重ね合わせて理解しようというコンセプトで書かれている。明治新政府の富国強兵と急速な鉄道網整備の関係、昭和末期の国鉄民営化と「リストラ」社会の発生など、分かりやすく解説されている。
 もちろん、こういった大上段に振りかぶったマクロ・ストーリーだけではなく、鉄道ファンをニヤリとさせるような小ネタも散りばめられており、簡単に読むには楽しい本だろう。
 ただ、歴史的な記述には不正確な箇所が見られるし、知名度の高い話が多いので、この手のものを読み慣れた人には不満が残るのではないだろうか。
「謎の路線図」を豊富に出さないと意味がない ★★☆☆☆
「「鉄道の路線図」を見れば「日本の近現代史」が分かる」と言うのが本書のテーマの由。「鉄ちゃん」に鉄道を通して歴史を学んでもらおうとの趣旨だろうが、完全に失敗していると思う。

本書の題名を見れば、次のような構成が予想される。
(1) 謎の路線図が示される。
(2) 読者がその(歴史的)意味を考える。
(3) 著者が謎を解明する。

ところが、本書の内容は殆ど(3)から成っており、明治から平成に掛けての歴史を表面的になぞっているだけである。鉄道は、戦争を含む当時の産業構造と政治的思惑に左右され続けて来たという当たり前の事を延々と述べるだけ。著者の薀蓄を披露するために書かれたとしか思えない。

「鉄ちゃん」は路線図や時刻表を眺めているだけでも楽しいのである。題名が意図する所を実現するためには、「謎の路線図」を"豊富"に出して、その歴史的意味を意外な形で解釈して見せるという形式にして欲しかった。
多少玄人向けの本ではあるかと ★★★★★
ちょっと固めな文章ではあるが、よくまとめられた鉄道史。
明治以降の富国強兵政策と鉄道の関係、そして戦後の高度成長期と鉄道の関係などが中心となっている。

ただ、本来こういった鉄道史で圧倒的に面白い部分はなんといっても「関西の私鉄史」。
だが、本書はあえてそこを外して、東京中心、国鉄中心に書かれている。

もちろん、著者は承知の上でそうしている(あとがきにそう書いてある)。
鉄道と国家との関係を説くためにあえてそうした、とのことだ。
そしてその狙いは成功していると思うし、十分読み応えのある本だった。

でも、類書をまったく読んだことがない人には、それほど面白みが感じられないかも、というのが正直なところ。
ある程度類書を読んだことがある人向きかと思います。

それにしてもこの著者、以前はビジネス書作家のイメージだったけど、完全に鉄道作家になってしまったのかな?
鉄道マニアではないが楽しめた。 ★★★☆☆
 日本地理に興味があり、地図を眺めるのが好きな自分にとっては興味深い内容だった。
 ただし、文中の地図や図表などが本文とうまくマッチしていない点がいただけなかった。資料として地図が出ているのに、その地図についての詳しい記述がなかったり、「ここは地図で確認したい」というややこしい記述のときに地図が掲載されておらず、消化不良に終わったりした点があった。
 鉄道創生期から時代を下って書かれており、章の始めにはその時代の社会的な出来事がコンパクトにまとめられているのは、わかりやすくてよかった。