私はこんなに豊かな発想を持っている作家を私は今までに見たことがありません。
この本の中では、なんじゃもんじゃ博士とゾウアザラシがいろんな世界を「冒険」します。(この、ゾウアザラシが旅の道連れ、というところからして、おもしろい。)
その「冒険」が突拍子もないもので、1話15コマという短さなのにその中で話や場面や、主人公たちの姿まで、コロコロ変わるんです。
大人が読んでも「くすっ」とおもしろく、読み終わると、身の回りのすべてのものが実は生きていて、にゅ~っと、手や足がでてくるんじゃないかと感じてしまう本なのです。
私に子どもがいたらぜひ読ませたい!
きっと、子どもはこういうちょっと不思議な、ありえない世界もすんなり受け入れちゃうんだろうな。
70年代に発行されたという、最初の「なんじゃもんじゃ博士」も復刊させてほしいものです。