雨が降ると「男の子が女の子にかわってしまう」という「設定」自体は、よくあるものなんだけれども、ここの「女の子になってしまった」男の子たちの、微妙な「恥じらいのなさ」や。思春期気の男の子特有の「気恥ずかしさ」なんか、そのへんの感情や行動の機微がうまく演出されていて、ななかなか感情にヒットする。ようはかわいいのだ。「男の娘」って概念が流行っているけれども、あれって「萌え」や「微エロ」の概念が入っている場合が多いのだが、少女漫画かだけにそういう部部分が鳴りを潜め、感情の機微やしぐさなどが前面に出るところが、よい少女漫画だなーと感じさせる。びっけさんは、キャラクターも脚本も好きなだけに、うれしい一冊です。

表紙が気に入ったので購入しました。

男子と女子で敷地が別々になっている高校に入学したばかりの男子生徒五人。
彼らはある出来事がきっかけで、雨が降ると性別が男から女へ変わってしまうようになってしまう。
周囲の協力を得て男子と女子、二重の学園生活を送ることになる、という話。

設定は面白いんですが、このようなことになった原因に対する説明が全くありません
(何がきっかけかは説明されているものの何故こうなったかという説明は無し)。
読んでいる最中そのことが気にかかって物語に入り込めませんでした。
何らかの理由付けがあれば気にならなかったと思うのでもったいないです。
主人公たちを助ける周囲の大人たちについても、ちょっと物分かりが良すぎない?と感じる部分がありました。
設定と絵は好みだったので全体的に惜しい作品でした。

綺麗な表紙を見て手に取り、あらすじの「男の子が女の子になってしまう！」という、言ってはなんですがありがちな設定にピンと来たので買ってしまいました。

ありがちとはいえ、タイトルどおり雨に連動するという設定は少し珍しいのではないかと思います。
雨というアンニュイな雰囲気のあるモチーフをテーマに据えたことで、性の変化という非科学的な設定が説得力を持ち始め、その先のキャラクターの内面というものを描きやすくなっているのだと思います。


個人的に、こういう設定が好きなため、読んでいる間はとても楽しめます。
しかし、やや、設定とキャラクターでもっているという面が感じられ、これからどうストーリーを展開させるかで作品の真価が決まってくると思われます。

当面、萌え要素には事欠かないと思われるのでｗ、とりあえずは伏線等で見え隠れするキャラクターの内面や葛藤を、どう描いていくかに注目の作品です。

BAKUでも思ったことですが、びっけ先生の「次巻へ続く」にはいつも参ってしまいます。読者は次巻を読まないわけにいかないではありませんか！早く続きを読みたいです！！

この作品は、入学式を終えたばかりの数名の男子高校生が、とある超常現象で女子高生に変身してしまったり、なぜだかまた戻ったり…という物語です。

彼らが通う雨谷学園は、通学路の坂を上り、途中突き当たりを左へ上れば男子校、右へ上れば女子高で、上空から見れば隣り合ってはいるが実際には雑木林で区切られ、校則で禁じられていることもあり行き来することはできないという、とってもどこかに抜け道がありそうな設定ですね！
もちろん健全な男子高校生だから、恋もしたい！あれでも今俺女子高校生？ということで、さっそく一人が窮地に立たされています。

今のところまだ1人目に光があてられたばかりなので、これから先すべての主人公たちに光があたりますように。