【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:小林哲夫/著 出版社名:光文社 シリーズ名:光文社新書 420 発行年月:2009年09月 関連キーワード:トウダイ ゴウカク コウコウ セイスイシ ロクジユウネンカン ノ ランキング オ ブンセキ スル コウブンシヤ シンシヨ 420 とうだい ごうかく こうこう せいすいし ろくじゆうねんかん の らんきんぐ お ぶんせき する こうぶんしや しんしよ 420、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271 毎年の合格者数ランキング上位約100校を調べ上げ、一挙掲載。テーマ別にさまざまなランキング表を作成。マル秘エピソードが、もりだくさん。-本書は、これらの独自データをもとに新旧の名門高校を分析し、真の実力を評価します。伸びる理由、低迷する理由が、いま明らかに。 東大合格校の歴史1 1949〜1968年東大
素直に面白いと思う
★★★★★
「素直に面白いと思う」。いろいろとレビューされております。「意味があるのか?」「分析が足りない」・・・尤もな意見も多いですが、単純に日本一難しい大学に入った高校の変遷を見てみるのもなんとなく面白かったです。一時期、東大と京大の両方受けることが出来た時代がありまして、そのときだけ関西のわが母校も名前が出てます。一瞬の栄光・・・こう知らずに書いてしまうところが東大のステータスですね。
サクラサク
★★★★☆
世の中に溢れるランキング本に辟易しているが,ランキング統計もひとつのテーマに絞ってここまで深化し,徹底してまとめあげると見事である.高度成長期の進展に呼応した大学受験のトレンドの変遷を数字で包括していてユニークな本である.甲子園出場の高校ランキングやオリンピックの金メダルの国別競争ランキングなどよりも社会学的な資料として貴重だと思います.
東大合格者ランキングを売り物にした雑誌は週刊『サンデー毎日』だけですが,昔は新聞各紙や他の週刊誌にも合格者ランキングや名簿が掲載された時期がありました.受験戦争という言葉は,今では死語になり,選ばなければほぼ大学に全入できる時代になりました.しかし,東大のブランド力は低下していません.今も昔も東大に進学するにはそれなりの戦略と戦術が必要と思います.
最近では地方での公立高校の復活が取り上げられていますが,生徒の志望など無視して随分と強引な進学指導をしている高校もあると聞きます.少し問題ありかなと思います.せっかく東大に進学しても,進振りで自分の専攻希望が叶えられない学生や,有名校の留年率の高さなど,学生の将来を考えると,東大に行かせることが最善であったかどうか?高校の進学指導担当者も反省したほうが良いでしょう.東大に入学したのは良いが,理科I類,II類に進学した学生にとっては,進振りで再度の競争にさらされます.東大を中途退学したり,卒後に医学部に転進受験したりする,いわゆる「東大を出たけれど」組の存在にもう少し注目してもよいのではないでしょうか?東大出身者も最近は小粒になり,桜蔭出身の菊川怜や小石川出身の鳩山首相など,別に東大出身でなくてもよかったのにと思う時代です.研究者をしている優秀な人材には,公立高校の出身者が多く,教育大附属大塚,湘南,浦和,松本深志,旭丘,富山中部,藤島,修猷館などの卒業生にお世話になりました.これら俊才や天才の宝庫だった高校の低迷は少し心配です.
医者になるだけなら難関の理科III類を選ぶ意義とはなんでしょうか?医学部教授になった人に占める鉄門会(東大医学部出身者)の比率は,この30年で激減しているように思えます.東大出身者のiTurn率にも興味があります.東大卒で地方公務員,法曹関係,起業家,親の家業を継承するためにアイターンした割合も知りたいものです.特別な色眼鏡で東大出身者を見る必要はないのですが,この本を読んでいて様々な視点に関心を抱きました.分析をさらに進めて欲しいと思います.
「歴史モノ」としてはよいが。
★★☆☆☆
各高校の東大合格者数が60年にわたり網羅され、歴史的なコメントもつく。
読み物として、興味がある人には面白いと思う。
しかし、データ自体は、古いものについては特筆すべき価値があるにせよ、
毎年の統計を記載しているに過ぎない。新書としては分厚い本だが、
同じデータを県別にして、ページ数を無為に増やしている印象もある。
そもそもこの「東大合格高校ランキング」は、高校ごとの人数(定員)を考慮
していない。実際に中学・高校受験にあたり、こうしたデータを見る際には、
各高校の「定員あたり合格者数(合格率)」を調べるのが通常である。
その意味で、「東大合格高校ランキング」自体は、業界関係者以外には
あまり意味のない数字となっている。副題に「分析」とつけるからには、
せめてその程度の分析がほしかったと思う。
(「盛衰史」という点では不足なし)
類書がありそうでなかった労作
★★★★★
本書は東京帝國大學から東京大学に改称された以降の60年間、当時の社会情勢を踏まえ、東大合格高校や受験情勢を丹念に取材した労作。446ものページ数は新書としては大作で、ハードカバーで出したら数千円はするであろう情報量の多さも特筆に価する。
1969年の東大入試中止、1967〜1981年に実施された東京都の学校群制度、1987・1988年の東大・京大ダブル合格が最も大きな事件や制度改革で、多くのページを割いて興味深い分析がなされてる。
年次分析だけでなく、都道府県別の地域、女子高、宗教系、スポーツなど多角的で掘り下げた分析も面白かった。
東大生やその卒業生だけでなく、東大を目指したが夢が叶わなかった(元)受験生、教育関係者や受験生の保護者など、世代と地域を超えて読む価値は高い。
筆者が願うように、教育のあり方、教育観、格差問題、東大の存在意義を語る上で欠かせない書籍であり続けるだろう。
累計合格者数のほんの一部に誤りや矛盾が見られたが、細かい点を修正した上で、10年後には70年間のランキングを分析する改訂版を期待したい。その際、各年のランキング欄に、受験者数、合格者数、倍率のデータも付加すれば、万全のデータになるだろう・・・。
大昔の公立はすごかった
★★★★★
ということがよく理解できる。
一度制度でつぶした名門を、今更ながらに
時代錯誤な東大夢幻幻想曲で必死に取り戻
そうと躍起になっている都。
東大への累積合格者数が上位の首都圏私学
においては既に東大志向パラダイムから
解脱しようとすらしているというのに。
まったく、公共政策を立案している公務員は
税金を何だと勘違いしているのか?
一事が万事、やることなすこと短慮な「輩」
レベルであることをもついでに、検証して
くれている良書。
全くの蛇足だが、
日比谷を復活させて何がしたいのか。
日本のGDPを上昇させる施策として
教育を捉えるのならば、
何をなすべきなのか。
こうした実証書籍を通勤途上ででも
読んだらいいのではなかろうか。
おそらく、気付きもしていないだろうし、
そうした中途半端な自称エリート役人を
量産してきた教育について、
そろそろ本気で考えを直さないと、、、
もう手遅れなのだから。
それを感じた親御さんは子を
少しでもましな私学に入れたがる。
本書籍のデータは、その結果を嘘偽りなく、
冷厳に示してくれている。