贅沢な恋と愛を、お腹いっぱい食べましょう
★★★★★
ジョーカーの国が舞台、そして初の短編です。
色仕掛けは素直に(ブラッド)
思い出はトランクの中に(ピアス)
一日千秋の夏(ボリスと双子だけど、ボリスとラヴラヴ)
聖夜(ユリウス)
の四編です。
今回、表紙のボスとユリウスに、読んでなお、二人によろめいてしまいましたが。
意外なところでピアスが非常に胸きゅんときました。(これは予想外)
少しお馬鹿で、頼りなく、アリスを好きと言うのもどこかとんちんかんな感じがするのですが。
他の男性陣の性格と比べると、あまりにも色が違う。
白に近いんだけど、白くない。
皆が皆、個性が強烈なので尚更、純なところが、母性本能が擽られるような気になるのかもしれません。
ブラッド、ボリス、ユリウス、この三人の嫉妬、読んでいて思わずにやりとしてしまいます。
アリスが気づいていない、すれ違いだなあと読み手が分かってしまうだけにです。
ボスの勘違いは薔薇の棘のようで、熱情。
ボリスは激しくて、でもアリスの方が参っているという感じで。
ユリウスはというと、元々読みづらい、暗い性格ですが、意外な行動に驚きでした。
短編なので読み応えが、満足感がと思う方もいると思いますが。
私には十分、満足、堪能できる内容でした。