現場のプロからは特に学ばない
★★★☆☆
この本の大半がオンライン家計簿の制作に関してなのですが、まずは多々に渡る開発環境について準備しなくてはなりません。しかも、Flexのインストール方法について数ページも使った挙句、eclipseとTomcatに関しては既に用意されている前提で話が進みます。プロは全員こういう開発環境なのか?そんなわけなかろう・・・と。
また、160ページにあるコードのミスなどの監修のレベルの低さが伺えます。果たしてこの本を出版する前に、誰かに読ませてみたのだろうか?と。
他の方のレビューを読んだ上で購入したのですが、現在ならより良い参考書が市場に出回っているのでそちらをお勧めします。
あくまでjava/Webエンジニア向け
★★★☆☆
この本の目玉は何と言っても3〜5章のチュートリアルなのでしょうが、すでにjava/Webで開発しているエンジニアを前提としているようで、不慣れな私には動作環境を作るのが非常に面倒で時間がかかり、その割に得るものが少ないと思いました。
まず3.3章の冒頭で「なお、ここでは適切なバージョンのeclipse、Tomcat、Eclipse Tomcat-plugin、Fex Builder3(プラグイン版)が既にセットアップされているものとして解説を進めます」という冷たい一言。環境のセットアップについてはこれだけ。ところがそうは問屋が卸さなかった。
まずせっかくインストールしていたFlex3を、eclipseのプラグインとして再インストール。ところがインストーラがFlex3はeclipse3.5はサポートしていないと警告表示。確かに本では3.3使っているけどね。ネットで情報を探すと本当に動かないらしく、そこの情報を頼りに解消。tomcatはとにかく入れた。Tomcat-pluginが正確に名称を書いてくれていないので困った。これだろうと思うプラグインはダウンロード先がクローズしている。別のサイトからダウンロードして何とか整った。そしたら付属のCD-ROMのサンプルは絶対パスを含んでおり、
eclipseは、C:¥Program Files¥eclipse
eclipseのワークスペースはC:¥Program Files¥eclipse¥workspace
でないとエラーでまくり。実務でeclipse使っている人は、セキュリティ面で危なっかしいProgram Files下にworkspace作らないと思う。こんなこと学習目的ではないんだけどなー。。。次にビルドパスに含まれているTOMCAT_HOMEがemptyなんでまたエラーが5つほど。これもeclipseで設定。あ〜早くFlex学習したい!
こんな苦労するなら全部付属のCD-ROMに収録して欲しかった。使っているのオープンソースとかフリーソフトなんだし。
それにFlex3にせっかくついているデザイン機能を使わずに、MXMLを手打ちというのもFlex Builderを否定しているような印象です。どういう理由で使わない、使い物にならないとかそれなりの理由の説明もなく手打ちです。
そーゆーわけで、出版から1年経ってますます環境を作るのが大変で、デザイン機能わからないので、私のようにRIA側しか興味ない方にはストレスのたまるチュートリアルです。
入門にはいいかもしれませんが
★★★☆☆
大規模な業務アプリの案件があるので、参考までに買ってみたのですが
他の方の評価に期待しすぎていた様です。
一番参考になったのは、プラグイン版をインストールした方が融通が利くということです。
当たり前の事なのですが、Tomcat上で動かしたいし、SVN(Subclipse)も必須等だったため
この点に気付かせてくれたのは助かりました(存在は知っていましたがスルーしていました)。
それと、BlazeDSの存在、と言ったところでしょうか。
例えば数十〜数百画面に及ぶアプリを開発する時のテンプレート・ベース的な
コンポーネントの具体例等は載っていませんでした。
また、業務アプリでよく求められるDataGridについても薄い内容です。
後半は駆け足的な内容になっており、一番読みたかった実践開発ノウハウの部分は
おまけ程度の内容に感じました。とりあげている項目は悪くはないと思うのですが、
内容が浅い・サンプルコードが前半に比べて少ないです。
そもそもの期待が的外れだったと言えばそれまでですが、期待していただけに残念です。
FlexとAIRのすばらしいチュートリアル
★★★★☆
自分はふだんはJavaでWebアプリの開発をしています。
仕事でFlashでの開発をしたことはありません。
リッチクライアントの技術を学びたくて、本書を手に取りました。
本書は、ざっとFlexとAIRを体験してみるにはとてもよい本です。
実際にサンプルの家計簿アプリを育てながら、気分良く読み進められます。
Flexを使って、画面を表示できたときは「おおー」って感じでした。
Chapter 5は、BlazeDSの解説です。
ちょっと駆け足になっている気がします。
設定ファイルの記述やら実装の規約やらがごちゃごちゃまじっています。
もうちょっとページ数をふやすなり、内容を整理するなりしてほしかったです。
Chapter 6はAIRの解説です。
ここも駆け足な感じがします。データベースなど、AIRの特徴的な機能のサンプル
をさらっと紹介しています。
また、リファレンス的な内容はなくて、詳しいところはドキュメントを読んだり、別にActionScriptの本を読む必要があると思います。
Adobeのヘルプや開発者向けドキュメントは長大なため、順番に読むのは大変なので、本書のようなものがあって助かるわけですが。
全体的には、なかなかわりやすく書けていて、
FlexとAIRのすばらしいチュートリアルになっていると思います。
「そんなことができるんだ!」というのがよくわかります。
余談ですが、本書を読んだあとに、Adobe認定資格のひとつ、Adobe Flex 3 with AIR 認定試験をうけてみました。ぎりぎりだったけど、一応、合格しました。
本書を読みつつ、ヘルプ+Flex 3.2 リファレンスガイド+BlazeDS Developer Guideで知識を補完して、合格できた感じです。
クライアントとサーバサイドの記述がすばらしい!
★★★★★
FLEX3.0がでたということで、勉強をはじめました。
まずは入門用の本を購入してみましたが、クライアントと
サーバサイドの連携が簡単にできると書いてあるだけで
具体的な例を記載している本がみつかりませんでした。
大体決まって、
1-Flex Builderの入手・インスト
2-FLEXのコンポーネントの説明
3-AIRの説明
4-サーバ連携ができますよ
程度の知識しか得られませんでした。肝心のサーバサイドとの
連携を知りたいのに。。。
そんなとき、この本に出会いました。
まず、上記1〜4はすべて網羅しています。
それに加えて、家計簿ソフトを作るという課題を取り上げ
クライアントサイド、サーバサイド別のアプリ構築方法
が記載されていています。サーバサイドはJAVAを使ったものです。
かなりためになります。出会えてよかった!ぼろぼろになるまで
読むつもりです。